希望の部署じゃなかった君と僕へ
新聞社に勤務しているというのに記事よりエッセイを書く方が好きだ。なんでかはわからないけれど、良い気持ちを良いリズムで書けたときは心臓がドキドキして夜眠れなくなる。思い返すとそんな風になったのは小学校3年生の国語の時間だったと思う。1枚の絵をみて、その絵に合わせた物語を完成させようという課題で、当時好きだった『エルマーのぼうけん』をほとんどパロディしたようなものを完成させた。先生に見せると彼女はしばらく黙り込んだあとでひとこと「すごい」とだけ褒めてくれた。飛び上がるほどうれしか