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競馬

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競馬ファンはもちろん、ウマ娘に夢中な人も楽しめる記事をまとめました!
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#東スポ競馬

ついに実装!「ウマ娘」のメガネ美人!イクノディクタスを「東スポ」で振り返る

「ウマ娘 プリティーダービー」がめでたく3周年。22日の記念ライブ配信で発表された新実装ウマ娘2頭のうち1頭は、ゲーム公開当初からいたのにまだ実装されていなかったイクノディクタスでした。「ついにきた!」なのですが、「まあ、ドゥラメンテ(もう1頭の新実装ウマ娘でした)はくるでしょ」ぐらいに構えていた私にとっては「しまった!」でもあります。急いで原稿を書くにしても、集めなきゃいけない資料が多すぎる…。なぜなら、走ったレースの数は驚異の51戦、「ウマ娘」登場キャラの中でハルウララに

その後のサトノダイヤモンド!アニメ「ウマ娘」を「東スポ」的に補完してみた

 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season3」は、キタちゃんことキタサンブラックが引退してフィナーレ。一方で、秋の凱旋門賞の後、有馬記念に出走することなく、自分を見つめ直していたダイヤちゃんことサトノダイヤモンドは、もう一度世界を目指し、走り出すことを決めました。もちろん史実でも同様で、翌年、ダイヤモンドはターフに帰ってきます。いったい、どんな2018年だったっけ…今回のアニメで世間をザワつかせた「ピークアウト」という言葉を胸に翌年のサトノダイヤモンドのレースをおさら

アニメ「ウマ娘」第8話を「東スポ」で復習!キタサンブラックの今後を予習!

 先週のジャパンカップのイクイノックスは本当にミラクルでしたね。そのお父さんがまさに今、放送されているアニメ「ウマ娘」のヒロインなのですから、これもまた奇跡的です。第8話では、そのキタサンブラックが自身と向き合いました。レース描写が少なかったので、今回はネタバレしない程度に次回以降も展望してみようと思います。(文化部資料室・山崎正義) シュヴァルグランの背番号 まずは小ネタから。シュヴァルグランがバッティングセンターで姉ヴィルシーナと話す場面で来ていたユニホームの背中には「

実装即逃げ!「ウマ娘」タップダンスシチーを「東スポ」で振り返る

 20日にゲーム「ウマ娘」でタップダンスシチーが育成ウマ娘として追加された瞬間、「そりゃそうだよな」と思いました。何せ今週末はジャパンカップですから。ただ、私は同時に「しまった」と頭を抱えました。実はこの秋、アニメ「ウマ娘」と伴走する形で毎週noteをアップしており、そちらも書かねばならず、時間が足らないのです。正直、タップダンスシチーの方は後回しに…とも考えました。でも、私は月曜日に見てしまったのです。公式さんがアップした紹介動画を。その中でタップが「これからも一生、一緒に

サラブレッドがサイボーグ化!?異端のSF小説に震える【夏のオススメ競馬本】

 GⅠはないけど時間はある夏にお届けしている特別企画。オススメの競馬本紹介も3回目となりました。今回は、超異端の競馬SF小説です。その名も 『競馬の終わり』  物騒なタイトルですが…。(文化部資料室・山崎正義) 現実が追いかけてきた 10年ほど前だったと思います。書店で見つけたときは「おっ、競馬の小説じゃん」と気軽に手に取りました。解説も、敬愛する文芸評論家・北上次郎さんでしたし(藤代三郎としてもおなじみ)、しっかりと絶賛されていたので早速、購入して読んだのですが、SF

白毛遺伝子が持つ特別な〝何か〟とは…科学の先に見えたロマン【夏のオススメ競馬本】

「GⅠがない時期に〝競馬本〟なんていかが?」と、前回、珠玉の小説を紹介させていただきました。今回は「馬券本」にしようかな、と思っていたのですが、競馬に関してリスペクトしている信頼できる後輩から「読みました?」と渡された本が興味深かったので紹介させていただきます。ネットなどでは賛否両論あるようですが、白か黒か、正しいか間違っているかではなく、競馬、特に血統に関する「ひとつの見方」として、「へ~」となる部分が多かったので。(文化部資料室・山崎正義) インブリードの誤解 血統――

「ウマ娘」に実装されたカツラギエース!三冠馬との死闘と〝日本馬初〟を「東スポ」で振り返る

 今週、ゲーム「ウマ娘」にカツラギエースが実装されました。明るく前向きに壁に立ち向かうカッコよさにハマるファンが続出していますが、史実ではどんな馬だったのか。活躍したのは1984年。競馬界で奇跡が起こったあの秋、その奇跡に真っ向から勝負を挑み、別の奇跡を起こした名馬を「東スポ」で振り返ります。もう40年も前になるんですね。当時の新聞はだいぶ色あせていましたが、何とか発掘してみました。あの頃の空気感が伝われば幸いです。(文化部資料室・山崎正義) 同期 ABC  逆から読むと

競馬が分かる!小説の面白さも分かる!女性騎手がヒロインのオススメ本

 宝塚記念も終わり、中央競馬ファンの中には〝ひと休みモード〟に突入する人もいるかもしれません。しかし!GⅠがなくたって競馬は毎週あるし、夏競馬には夏競馬らしい面白さもあります。そしてもうひとつ、やや時間を持て余しているなら、こんな楽しみはいかがでしょう。それは…  読書  です。  競馬に関する本  読んでみませんか?  というわけで、普段はウマ娘に登場する競走馬の史実を書き倒している私が、夏の特別企画としてお届けします。決してウマ娘原稿の新作が煮詰まっているからで

マベちん実装!マーベラスサンデーの連勝・挫折・悲願を「東スポ」で振り返る

 19日にゲーム「ウマ娘」に実装されたばかりのマーベラスサンデーはサクラローレルやマヤノトップガンとともに1996年、97年の古馬GⅠ戦線を盛り上げた名馬。「ウマ娘」では明るくハイテンションなキャラですが、史実でも「遅れてきた大物」としてファンのテンションを爆上げしました。怒涛の連勝劇と挫折、悲願。その強さを「東スポ」で振り返ります。あっ、そういえば今週は宝塚記念でしたね、なるほどです。(文化部資料室・山崎正義) 大器は遅れてやってきた 2歳の夏、調教で見せる破格の動きで既

「ウマ娘」ではカワイイの権化!カレンチャンを「東スポ」で振り返る

「ウマ娘」ではカワイイの求道者。実際にカワイイうえに、スプリント路線を盛り上げるインフルエンサーでもあるカレンチャンは、史実でももちろんカワイイ馬で、なおかつ強い馬だったのですが、と~っても賢い馬でもありました。陣営の目論見通りに成長していったその過程とファンを魅了したレースぶり、独特の容姿を「東スポ」で振り返りましょう。「カワイイカレンチャン」という言葉はカタカナ続きで少々読みづらいかもしれませんが、実際、このハッシュタグで知られるキャラなのでお許しください。(文化部資料室

即ミラクル!「ウマ娘」に実装されたヒシミラクルを「東スポ」で振り返る

 本日、ゲーム「ウマ娘」でヒシミラクルが実装されました。ナリタトップロードの実装が本命視されていたのでネットでは驚きの声が上がっていますが、父親は同じですし、何よりあの馬のことを知っていると納得もできます。はい、ヒシミラクルってこういう馬。きたら大穴。「え?」「ミラクル?」と言わせる馬なんです。というわけで、何度もそう口にしてきた私が「東スポ」で稀代のミラクルホースを振り返らせていただきます。ぶっちゃけ自分も完全にトップロードだと思っており、「もう書いてあるから大丈夫だろ」と

祝!「ウマ娘」で実装&漫画化!サクラローレルを「東スポ」で振り返る

 10日に「ウマ娘」の新漫画が公開されるのと同時に、その主人公であるサクラローレルがゲームにも実装されました。というわけで、私も久しぶりに綴らせていただきます。1996年の年度代表馬であり、様々な困難を乗り越えた名馬を「東スポ」で振り返りましょう。その馬生と同時期に走った個性的なサラブレッドたちとの物語はまさに漫画になるのにふさわしいもの。だからこそネタバレになっている可能性もありますのでご注意ください。(文化部資料室・山崎正義) 開花待ち 体が弱かったサクラローレルは2歳

実装!「ウマ娘」の寡黙な留学生・シンボリクリスエスを「東スポ」で振り返る

「ウマ娘」では感情の起伏に乏しく、大柄で威圧感満点のキャラとして描かれているシンボリクリスエス。確かに史実における馬体も雄大で漆黒、迫力満点で、馬の見た目的には他を威圧する雰囲気はありました。ありましたが、レースや走りを見たファンが、威圧されるほど強さを感じていたかというと、実はそこまでではありませんでした、あのレースまでは。そう、クリスエスと言えばあのレース。そこまでの過程をまずは「東スポ」で追ってみます。そして、あのレースの衝撃をガッツリ皆さんへお届けしましょう。(文化部

伝説の〝競馬周辺雑記人〟!今こそ読みたい「かなざわいっせい」

 この時期になると「かなざわいっせい」さんのことを思い出します。古い競馬ファンにはおなじみ、別冊宝島の「競馬〇〇読本」シリーズや週刊競馬ブックの連載「八方破れ」における独特の文体と世界観で人気を博したライターさんです(本人はご自身のことを「競馬周辺雑記人」と称していました)。亡くなったのは2年前の3月5日。「東スポ」でも長年コラムを書いてくれて、私はその担当でしたから、名前を思い出すのは当然かもしれませんが、ちょうど先週「中山牝馬ステークス」があったことで、「そういえば、かな