無情のジャッジと白球のいたずら〝伝説の延長15回裏〟は終わらず、史上初の引き分け再試合!【太田幸司連載#7】
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サヨナラ勝ちを確信した次の瞬間…!!敵ながらあっぱれのファインプレーが飛び出した「ストライク!」。郷司球審の右手が高々と上がった。押し出し四球のサヨナラ勝ちだと思って勢いよくベンチから立ち上がったボクは「そんな…。うそだろ!」と絶句するしかなかった。
昭和44年(1969年)8月18日。三沢高VS松山商の夏の甲子園大会決勝戦、延長15回裏一死満塁。炎天下、0―0の緊迫した試合を投げ続けていた松山商のエース・井上は明らかに疲労困憊