最後の夏!優勝候補・平安戦では〝甲子園の神様〟が味方してくれた【太田幸司連載#5】
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正捕手が負傷…盗塁フリーパスでも完封 ボクの球を受けた正捕手の小比類巻は2、3歩前に出て返球する。ボクも同じように2、3歩前に出て捕球する。昭和44年(1969年)夏の青森県予選準決勝。岩手県勢との北奥羽大会進出をかけた弘前高との一戦で、試合中盤に右指を負傷した小比類巻はまともにボールを投げることはできなかった。
3回に先制した三沢高は4、5回にも1点ずつ加えて3―0とリードしていた。ボクは「この点差があれば十分だ。走るなら走れ