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【プロレス】豪傑列伝

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プロレスと格闘技界の豪傑のエピソードをまとめました。
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2024年9月の記事一覧

鈴木みのると泥酔暴行騒動…船木誠勝「今なら当然、クビですよね」【豪傑列伝#33/最終回】

プロレスラー・船木誠勝は隠れた酒豪伝説の持ち主だ。新日本プロレスに所属していた1985年、15歳11か月で当時の史上最年少デビュー記録を打ち立てた船木は、すでに苦手だったアルコールを克服。早熟過ぎた船木を更生させたのは、3・21両国の金網マッチで激突する宿敵・鈴木みのるとの泥酔暴行騒動だった。  言うまでもないが、アルコールは20歳になってからだ。しかし、先輩の命令には絶対服従の体育会系に育った船木が、未成年であっても酒を口にするのは時間の問題だった。もう時効だろう。  

4トントラックにひかれた本間朋晃「なぜムタは逮捕されないんだ?」【豪傑列伝#32】

 1997年に大日本プロレスでデビューを果たした本間朋晃は、数々の過激デスマッチをくぐり抜けてきた。  その後、2004年に全日プロに入団。「王道」に足を踏み入れたかと思いきや、まさかここでデスマッチ団体での経験が生きるとは…。  同年6月9日の石川・金沢大会で小島聡とタッグを組んだ本間は、何とムタに自動車でひかれる惨事に遭った。もともとは小島がムタ戦を熱望したことから組まれた一戦で、本間は単なる「とばっちり」を受けただけだった。  めげない本間は翌10日の長野大会に元

沼澤邪鬼が語る初めての蛍光灯デスマッチ「いきなり死にそうになりました」【豪傑列伝#31】

 デスマッチの雄・大日本プロレスでも、一部から熱狂的な支持を集めているのが“黒天使”沼澤邪鬼だ。ケガを恐れず、理不尽な言動も数知れない。その生きざまは「神様」の異名通りだ。  幼いころからケガと隣り合わせだった。3歳の時に不注意から左手を骨折し、中学時代には柔道部の練習で受け身に失敗して右ひじを骨折。生まれて初めて入院生活を余儀なくされた。高校卒業後は地元の埼玉・本庄市の工場に就職。その後は職を転々としたが、レスラーになる夢をあきらめきれず、2000年に大日プロに入門。同年