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【プロレス】豪傑列伝

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プロレスと格闘技界の豪傑のエピソードをまとめました。
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2024年4月の記事一覧

永田裕志「情報化社会の中で、一人から話が入ってきても、情報にはならないんだよ」【豪傑列伝#12】

 永田裕志は業界きっての情報通として知られている。新日プロの重鎮・平田淳嗣いわく「あいつはBSでもCSでも何でもアンテナを持っていて、ついでにトランシーバー、盗聴器も持っている。そんなカンジだよ」。自らも発信する立場だからこそ情報に敏感でありたいと思っているのだろうが、単に噂話が好きなようにも見える…。  そのアンテナは時として選手のプライベートにまで張り巡らせる。最近のビッグマッチでも、メーンの試合中に会場隅で若い女性と話し込んでいた某若手選手の姿をしっかりキャッチ。早速

吉田秀彦「酒のつらさを乗り越えられないと、世界一にはなれないよ!!」【豪傑列伝#11】

 アルコールには決して強くはない。しかし、どれだけ飲んでも記憶をなくしたことが一度もない――。“酒豪”でありながら、柔道の頂点を極めた男がいる。バルセロナ五輪男子78キロ級金メダリスト・吉田秀彦だ。現在は格闘技界を支える吉田の意外な一面を探った。  吉田の酒豪伝説は、明治大学卒業後から本格化する。吉田の先輩でバルセロナ五輪71キロ級金メダリスト・古賀稔彦氏らを中心に明大や日体大、日大などの柔道OBで通称「酒遊会」を結成。主な活動内容は柔道の強化合宿のハズだったが…。

宮本裕向「盾を持った機動隊に戦いを挑んだんだけど、全く歯が立たない」【豪傑列伝#10】

宮本裕向の過去をご存じか? 現在は妻子ある身としてリング外では穏やかな生活を営んでいるが、地元・広島での青春時代は、路上暴走を繰り返す暴走族の特攻隊長だった。当時、恐れを知らない宮本の暴走行為はエスカレートする一方。気づいた時には日本全国に知れ渡った事件の当事者になっていた…。  これはまだ中学生のかわいいイタズラの範囲だ。警察ざたにはならない。しかし、高校進学と同時に知り合った友達が宮本をワルの世界にいざなった。  この世の春を謳歌していた宮本だったが、高校2年の11月

スペインのイカサマ賭博で50万円大勝した崔領二【豪傑列伝#9】

プロレスラー・崔領二は、実は大のギャンブル好きだ。パチンコや競馬を筆頭に数々のギャンブルを経験してきたが、過去に欧州を放浪旅行した際には手痛い目に遭ったという。 よくあるイカサマ賭博だ。しかし、当時怖いもの知らずだった崔はこれにもめげず、イカサマ賭博師たちに反撃に打って出たという。 こういったイカサマ賭博で儲けたという話は聞いたことがない。となれば50万円もの大金を半ば“イカサマ”で手にした崔にも当然、彼らの魔手が忍び寄った。 当時の崔は、3年間の英国留学を経験した後で