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ロコ・ソラーレは大丈夫!? 私の勝手な不安は杞憂に終わった

 日本中を歓喜の渦に巻き込んだ北京五輪から早くも半年。カーリング女子銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)に、さらなる飛躍の予感が漂っている。

左から石崎琴美、鈴木夕湖、吉田知那美、藤沢五月、吉田夕梨花(22年9月、アルゴグラフィックス北見カーリングホール、ⒸAGCC2022)

 今季初戦となったアルゴグラフィックスカップ(1日~4日、アルゴグラフィックス北見カーリングホール)では、準決勝で大学選抜にまさかの敗戦。3位決定戦は勝利を収めたものの、スキップ・藤沢五月は「結果としては、まあ初戦の大会らしい結果だった」と苦笑い。周囲からは「今季のLSは大丈夫なのか?」との声が聞こえてもおかしくない成績に見えるかもしれない。ただ、私は「今季のLSも通常運転だな」と今大会の取材を通して実感した。

右から鈴木夕湖、藤沢五月、吉田夕梨花(22年9月、アルゴグラフィックス北見カーリングホール、ⒸAGCC2022)

 北京五輪後もカーリングプレーヤーズ選手権、日本選手権に出場。その一方で、関係者から「現役を続けるか悩んでいる選手もいる」との噂も耳にしており、私は「LSの今後はどうなるのか」と勝手ながらに不安を抱いていた。しかし、心配は杞憂に終わった。むしろオフシーズンは、サード・吉田知那美が結婚を発表。他の選手もSNSを通じて元気な姿を発信するなど、多くの明るい話題を届けてくれた。8月からは氷上練習を再開。いつもと同じ顔ぶれがそろった。

 4年間の全てを捧げた北京五輪を終えて迎えた最初のシーズン。モチベーションを保つのは難しい面もあるだろう。だが、LSのメンバーは前を向いている。まずは10月のパンコンチネンタル選手権(カナダ・カルガリー)に照準を合わせる方針。藤沢は「しっかり課題をみつけて、そこにピークを持って行く」と力強く語った。

 日本カーリング界の歴史を次々塗り替えてきたLSだが、まだ世界一の景色は知らない。「私たちの1つの目標として世界一のパフォーマンスをするという部分は今シーズンも変わらずにやっていきたい」と藤沢。女子カーリングのレベルは年々上昇し、群雄割拠の時代に突入。それでも、LSが目指す道は今も昔も変わらない。笑顔の裏にある信念を、これからも追いかけていきたいと思う。(運動2部・中西崇太)

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