〝２度目まして〟東スポ新入社員の佐藤です。新卒noteも早２周目。前回は１番手で後先を考えずにハードルを上げて、他の同期から文句を言われてほくそ笑んでいたのですが…ここで大誤算が発覚。そういえば自分もあと２回書かなければいけなかったのでした。私は大バカ野郎です。

　何を書けばいいかだいぶ悩みましたが…せっかく記者なのだから、現場で取材したことを書くしかないと思って、今回はあんな馬やこんな馬の知られざるエピソードを仕入れてきました。というのも、普段の記事には基本的に馬券に関係ある情報しか取り上げません。でも競馬ファンにとっては「馬券には関係ないかもだけど知ったらほっこりする話」もあると思うんですよね。今回はそれをここで放出していこうと思います！

馬券には関係ないかもだけどイイ話

競馬界のあーちゃん

ダート重賞を３勝し、〝あーちゃん〟という愛称で人気を集めているアーテルアストレア（牝５・橋口）。担当の酒井助手がSNSでオフショットをたくさんアップしていらっしゃいますが、そのイメージに違わない人懐っこい性格なんだそう。「人間のことを友達や家族のように思っている。馬が安心しきっているから、僕も安心して接することができる」と話す酒井助手からは山よりも高く海よりも深い愛を感じました。酒井助手の〝愛〟も、あーちゃんの優しい性格に一役買っていること間違いなしです。

自分で体重調整しちゃうママコチャ

ソダシの妹で去年のGⅠスプリンターズSの覇者・ママコチャ（牝５・池江）は体重管理が得意。レース当週まで体に余裕を残していても、競馬場に行くと自然と馬体重が減るそうです。担当の齊藤助手によると「競馬場に行く前に自分で体を作っているんじゃないかな」とのこと。当日の馬体重発表まで見逃せない存在です！

わんぱく小僧なアスクモンタレヴ

新馬のアスクコモンタレヴ（牡２・梅田）は２歳馬らしいわんぱく小僧。前原助手が「寝ている時でも、馬房をのおくと起き上がって『遊ぼう！』と寄ってくる。だから、そういう時は刺激しないようにそっと（厩舎から）出ていく」と教えてくれました。とにかく純粋で、キラキラした瞳のアスクコモンタレヴ。彼が今後どんな風に育っていくかはまだわかりませんが、新馬は得てして、レースを経験するとすこしピリッとした雰囲気なっていくそう。前原助手は「それが成長でもあり、寂しくもある」とちょっぴり切ない表情で語っておられました。
　アスクコモンタレヴは9/15の中京5Rでデビュー予定。どんな走りを見せてくれるのか…そしてその後も活躍してくれることを、期待せずにはいられません！

引退馬ですが、担当していた岩本助手からGⅠ６勝の名馬・ロードカナロアのお話を聞くことができました！３歳の時は「女の子みたいでした。歩いている時、スズメが飛んだらびっくりするような感じ」。…これはかなりの衝撃情報ですね！しかし、４歳で香港スプリントを制してからは自分に自信がついたのか、男らしくどっしりとして、少々のことでは暴れなくなったそう。

ちなみに、海外を経験して馬が変わるかは馬によりけり。ロードカナロアの息子ダノンスマッシュも岩本助手が担当されていましたが、こちらは香港遠征後も変わらない様子だったみたい。もともと子供っぽく、普段は可愛い性格でしたが…「調教がね、行きっぷりはいいわ、跳ねるわで…」と大変だった様子（笑い）。６歳末まで現役を続けていましたが、その性格は最後まで変わらなかったといいます。

馬を好きになる理由は「買った馬券が当たったから」、「好きな馬の子供だから」などさまざまあるとは思いますが…〝性格〟という新たな視点もアリなんじゃないでしょうか。もしこの記事を見た人が、今回紹介した馬たちに興味をもってくれたら、そして好きになってくれたら、とても嬉しく思います！

大御所からまさかのダメ出し

　という内容を締切当日に会社で書いていたところ…、目の前でご飯を食べていらっしゃった田原成貴さんから「そんなんじゃダメだ！」と〝愛の説教〟を食らってしまいました。

　そ、そんなぁ～！！！！！！

　田原さんいわく、「自分の話じゃない話を書いても意味ないだろ！」とのこと。でも…私は自分語りが超苦手なんです！！だから前回のnoteも安易に就活対策に逃げました。すみません！今回もテーマ設定から悩んでいたのに、何を書けばいいのかわからないというのが事実で…。

途方に暮れて悩みまくってたら、田原さんがこう言ってくださいました。

「〝伸びしろ〟のネタにやってやるか…」

〝伸びしろ〟というのは田原さんがつけてくださった私のあだ名です。田原さんがそこまで言ってくださるなら私も腹をくくらねば！ということで、次回こそ〝伸びしろ〟頑張ります！！（レース統括本部競馬企画室・佐藤美生）