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「歴代名馬総選挙 with 東スポnote」を振り返り&みんなの投稿も読みました!

11月24日に行われたイベント「歴代名馬総選挙 with 東スポnote」をご覧くださった方々、本当にありがとうございました。配信が開始されるまでは「ただの競馬好き師弟コンビが90分間も好き勝手にしゃべって大丈夫なのか…」という不安もありましたが、無事にゲートを出たら生配信はあっという間で、落馬することなくゴール板まで完走することができました。投票だけでなく熱いコメントを寄せてくれた皆さまのおかげです。そして、今回の企画を立ててくれたnoteスポーツカテゴリディレクター、藤里純さんのナイス調教があったからだと思います。改めてお礼申し上げます。(東スポnote編集長・森中航)

YouTubeにアーカイブが公開されてます

さて、note上に「#歴代名馬総選挙」のハッシュタグをつけて投稿された作品も拝読しました。こちらも数が多くてびっくりなんですが、その中でも今日は私が特に気になった投稿をご紹介しようと思います。

1.「とんぬらさん」さん、ありがとう!

今回の総選挙にノミネートされていなかったメジロライアンの思い出が書いてあるのかな~と読み始めたら、衝撃的な書き出しで目を疑いました。

1990年
所謂普通の家庭に育って普通の暮らしをしていた僕。
あの日までは…
ある日、普段から帰りの遅い事が多かった母親が
その日は帰ってすら来なかった。

えーーー、ご両親が離婚された話から始めるんですか!?とびっくり。でも、「とんぬらさん」さんがお父さんと慣れない生活を送るようになって初めて日常に競馬が登場するんです。そしてそこで出会ったのがメジロライアンだったそうです。

ライアンに夢中になる事で
母がいなくなった寂しさは薄れて
競馬という趣味を僕にくれた。

いい話過ぎて泣きそうになりました。強いとか速いだけじゃない、なぜか胸をつかんで離さない馬っていますよね。「とんぬらさん」さんにとってはまさにライアンがそうだったようです。貴重なお話を書いていただきありがとうございます。(※馬券の購入は20歳になってから)

2.「ミーミー」さん、ありがとう!

続いてご紹介したいのはミーミーさんの投稿です。ペルーサという名前を聞いただけで懐かしさとともに出遅れを思い出しました(笑)。ペルーサは07年生まれの馬で同期にはエイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサ、ルーラーシップ、ヒルノダムール、アパパネ、カレンチャンといった強者が揃っていました。

お父さんのゼンノロブロイと同じく名伯楽・藤沢和雄調教師に育てられ、それはそれは大きな期待をかけられていました。ミーミーさんの記事にあるように、GⅡ青葉賞を勝って4戦4勝でダービーに進み、当日は2番人気になったほどの実力馬なんですが〝一生で一番大事なレース〟で出遅れちゃったんですよね。しかも出遅れ癖までついてしまったから大変で、ペルーサの馬柱には出遅れを意味する「遅」が並びまくってます…。

左から順にダービー、毎日王冠、天皇賞秋、ジャパンカップの馬柱

それでもペルーサは走り続け、8歳になった2015年8月札幌日経オープンというレースで勝利します。5年3か月8日ぶりでした。

勝っちゃったんです!!!
それもレコード勝ち。このレースでは2周目あたりに先頭に立ちそのまま逃げ切り勝ち。ビュンビュン走って勝ってました。いつもゲートでガコンだったペルーサが逃げ切り勝ちって。おおお!

ミーミーさんがこのように興奮するのも無理はありません。誰もがもう終わったと思っていた馬が華麗に復活したのですから! 愛があふれる文章をありがとうございます。

3.「ハシスポ」さん、ありがとう!

ゴルシ愛たっぷりの男気満々の文章からふと自分を見つめ直す展開がとても面白いです。

そんな彼の流儀を見ながら、ふと自分のことを省みる。動画だ写真だイラストだと、ビジュアルでのコミュニケーションが主流となって久しいこの時代に、今もなお「文章を書く」ことを突き詰めていくのは理に適っているのかと。できることならYouTuberになってザックザク収益化したり、TwitterにイラストをアップしてバズらせてLINEスタンプでも作ってマネタイズしたかった。でも僕には悲しいくらい書くことしかできないのである。

いいじゃないですか。ハシスポさんの熱い文章、伝わってきましたよ。東スポだってユーチューバーになってザックザク収益化したり、もっとTwitterでバズったりしてみたい。でも我々新聞記者もやっぱりこうして書くしかないのです(苦笑)。一緒に頑張りましょう!

4.「稲庭うどん」さん、ありがとう!

この記事はミホノブルボンを育てたことで知られる戸山調教師の著書「鍛えて最強馬をつくる」を紹介してくれました。93年に刊行された同書は翌年には16刷になっていたという豆知識までついていて、とても勉強になります。「稲庭うどん」さんは昔読んだものを再読したそうで、「昔読んだ時よりもさらに面白く感じられた」と結んでいます。

今回のイベントでもお話ししましたが、ウマ娘のキャラクターになっている競走馬は1990年前後に活躍した馬が多いです。フツーに暮らしているとなかなか30年前のことなど思い出したりしませんが、名馬の記憶となるとみんなが笑顔になるのはとても素敵なことですし、名馬が私たちに見せてくれたドラマはこれからも色褪せることがないんだと思うと心がホッとしました。

5.「菅野 尚孝」さん、ありがとう!

最後はこちら。特別養護老人ホームで施設長をされている「菅野 尚孝」さんがまだ介護職を初めて間もなかったころ、利用者さんとのレクリエーションについて悩んでいたそうです。たまたま日曜日のテレビに流れていた競馬中継。利用者さんの「馬って綺麗だよね!!」というひと言を聞いて、菅野さんは「みんなで馬券を買おうイベント」を思いついたというのです。おじいちゃんやおばあちゃんが一生懸命予想している姿が目に浮かんできてなんともほほえましい文章となっています。

ちょっとマジメな話になりますが、乗馬や馬の手入れ、馬の観察などを通じて、障がいを持っている方の精神機能と運動機能を向上させ、社会復帰を早めるリハビリテーションの方法の一つとしてホースセラピーがあることをご存じでしょうか? 犬や猫と暮らすこともアニマルセラピーとして近年注目を集めていますが、馬と触れ合うこともその人に内在するストレスを軽減させたり、あるいは当人に自信を持たせる効果があると言われています。私も東スポに入社する前に乗馬ライセンスを取得したのですが、乗馬ってとても癒やされますし楽しいですよ。

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