古今東西、釣りを趣味とするレスラーは多いが、鈴木みのるのマニア度は尋常ではない。釣り番組への出演にとどまらず、専門誌にコラムの連載まで持っていたほど。そのテクニックはプロをもうならせるという。釣りに関する逸話、武勇伝を聞いてみると…。
高校生になると「部活があったり、ほかの遊びが楽しくて」しばらくは釣りと距離を置いていたが、20代後半にふとしたキッカケで再開。やがてその魅力にのめり込んでいく。
全日本プロレスを中心にさまざまな団体に参戦。マット界を縦横無尽に暴れ回る鈴木だが、釣りのフィールドも海、川、湖と舞台を問わない。獲物の魚を追い求めて、日本全国を闊歩している。
そんな鈴木だが、釣りに没頭するあまり、命を落としそうになったこともあるという。
「俺にとって雨や風や雪は、釣りをしない理由にはならない」と豪語するだけのことはある。突然、釣り場のガケが崩れたことや、首まで水につかりながら釣りをしていたこともあったという。さらには、極め付きにこんなエピソードも…。
もはや趣味の域を超えている。「引退したら釣り船屋か釣り具屋をやろうかな。たぶん一生続けていくだろうな」と釣りを生涯のパートナーとすることを宣言する鈴木。レスラーのみならず、こんな男に追われる魚にしてみれば、たまったものではない…。
※この連載は2009年4月~2010年3月まで全33回で紙面掲載されました。東スポnoteでは当時よりも写真を増やしてお届けします。