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【生と性】なかなか性の問題を語れない日本人

「性」と「生」は切っても切り離せない!“男性医学の父”の血を受け継ぐ女性医療ライター・熊本美加氏によるコラム。4回目はこちら!

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 性は生なり! 海外ドラマを見ると、年齢問わずパートナーとの良好な関係の継続にはセックスが重要というのがよくわかります。「セックスの相性が悪い」「できない」「したくない」となると別れに直結。でも日本ではセックスレスで離婚しない、別れないカップルは多数派。

 ご夫婦の場合、双方の思いが通じていればセックスレスでも何ら問題はありません。セックス以外にも一緒に楽しめることはたくさんあります。でも双方の思いが食い違っている場合が問題。「わたしは、ほんとは欲しい」「僕は求めているし、応えてほしい」と、お互いに率直に話せていないはずです。日本人はなかなか本音で性の問題を語れません。しかし、お互いに不満や寂しさを抱えているなら、2人の関係性を根本的に見直してみることも大事。

 女性側はセックスレスで「女として見てもらえない」と悩むように、男性側は「セックス=挿入」という意識で自分を追いつめている可能性があります。たった一度のセックスの失敗で、ちょっとした女性の態度やまなざしで、「男のプライド」が強く傷つき、“妻だけED”になってしまうほどに男性はナイーブな存在でもあるのです。

セックスレスに悩むカップルは少なくない(写真はイメージ)

 性的なコミュニケーションの土台は日々の夫婦関係。自分は相手のことをわかっているのかな。自分の感情を伝えられているのかな。少し点検してみてはいかがでしょう。お互いに日々の生活に不満がある場合、自分より相手の苦労は低く見積もってしまいがち。まずは伝え合うことを意識してみては? とはいえ、言うはやすしです、私も本音を話すのは勇気がいります…。 

 ◆熊本美加(くまもと・みか)=医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。2019年に山手線内で心肺停止で倒れた経験から、救命救急、高次機能障害、リハビリについても情報発信している。著書に「山手線で心肺停止!アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて」。


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