見出し画像

なんでこんなゲームに時間を使っているんだろう…

 みなさんは「ゲーム」と聞いて、どんなものを思い浮かべるでしょうか?プレイステーションシリーズやニンテンドースイッチなどの家庭用ゲーム機はもちろん、現在の主流としては「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」、「ウマ娘 プリティダービー」などをはじめとするゲームアプリもあります。あるいは「人生ゲーム」や「カードゲーム」といったものをイメージする人もいるかもしれません。

 人それぞれ、いろいろなものを想像することができるのがゲームの特徴だと思いますが、今の世の中で流行するゲームのポイントとしては、「分かりやすい」「手軽にできる」「時間がかからない」などが挙げられると思います。大人はもちろんのこと、塾や予備校へ通う小学生や中学生も増えており、世間は忙しい人であふれかえっています。ルールを簡単に理解できて、誰でも楽しむことができるゲームが、令和の時代では天下を獲得するのです。
 
 さまざまなゲームが氾濫するいま、突如として大ブレークしたゲームがあります。その名は「スイカゲーム」です。

スイカを完成させたときのスクショです

「スイカゲーム」とは何か

 そもそもスイカゲームとはなんぞやという人も多いと思います。スイカゲームとは、決められた箱の中で同じフルーツを2個合体させ、フルーツを進化させていき、最終的にスイカまで育てようというゲームです。もう少し詳しく書くと、さくらんぼやいちご、ぶどうなど11種類のフルーツがこのゲームには登場します。それぞれのフルーツにはサイズがあり、進化させていくとサイズが大きくなっていきます。その代わりに重さが軽くなっていくため、箱の中のフルーツをいかにうまくマネジメントをすることができるかが、スイカまでの進化の鍵を握ります。
 
 ただ、この文章だけで理解できた方はおそらくいないと思います。「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、このゲームはまさにそれを体現する、あるいは「千聞は一見にしかず」と言っても過言ではないくらい言葉で紹介するのは難しいゲームなので、実際にやるもしくはプレイ動画などを見て、どのようなゲームかをつかんでいただければと思います。
 
 ハッキリ言って、このゲームをプレーすることで、人生が豊かになることはまずありません。人は死ぬ時、人生の走馬灯を見ると言われますが、このゲームを思い出す人はいないでしょう。そもそもこのゲームの流行りはあくまでも一過性のものなので、半年後や一年後には誰もやっていないような気もします。

謎の中毒性

 ただ、実際にやってみれば分かると思いますが、このゲームには他の追随を許さない圧倒的な「中毒性」があります。頭の中には「他にやらないといけないことがある」「なんでこんなゲームに時間を使っているんだろう」という思いを常に持ち続けながらも、あと一回、あと一回と止めるタイミングを見失い、時間がただ過ぎていくのです。そもそもこのコラムもスイカゲームをやりながら書いています。
 
 ここまで長々とスイカゲームについて語ってきましたが、結論としてはこのゲームをプレーする必要性は全くありません。ただ、このゲームを楽しむことができる精神性は、常に持っておいた方がいいと思います。私はこれからも、人生が豊かにならないゲームを楽しんでいきたいと思います。ということで、書き終えた時点で夜1時と遅いので寝ようかと思いましたが、あと1回だけスイカゲームをやってから寝ることにします。(運動2部・沢野正太郎)


カッパと記念写真を撮りませんか?1面風フォトフレームもあるよ