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恐怖と歓喜の連続!「都電プロレス」に自腹で乗ってきた

東スポnoteをご覧くださっている皆さま、ご無沙汰しております。新幹線プロレス観戦記以来、2度目の出番がやってまいりました。総合制作部の菊池です。今回はDDTプロレスが開催した「都電プロレス」の観戦レポです。

報道やSNSでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、6月29日に東京さくらトラム(都電荒川線)を貸し切って車内でプロレスをするという前代未聞のイベントが開催されました。
発表されていたカードは「髙木三四郎vs鈴木みのる」シングル1試合。
観客は16人。その内の1人が私です。

小池百合子東京都知事のサプライズ登場に豪華すぎる選手たちの乱入、技をかけるだけじゃないプロレスに魅了された

小池百合子都知事がサプライズ乗車

1時間はものすごく濃密すぎました。本当に。すごすぎました。

都電なのにチケット代が2万円だなんて高すぎると思っていたし、都知事の登場で「警備費用のための値段だったのか…」とも考えましたが、終わってみれば安すぎましたね。

最前列でサイン入りステンレスボトルのお土産付き、プロレス好きなら興奮せずにはいられない選手たちが目の前にいて、ふんわりいい匂いがして、お客さんみんなマナーがよくて盛り上がって最高でした。

オーラが半端ない里村明衣子選手

特に新幹線プロレスの際も登場に発狂したDDTの現役大学生プロレスラー正田壮史選手が今回も登場してくれて、里村明衣子選手の「いい日旅立ち」を聞けて、獣神サンダー・ライガーさんに乗車券をチェックしていただけて、苦しむ三四郎選手を間近で見られて…大満足なんて言葉じゃ全然これっぽっちも表現できないほどの満足度でした。

ライガーさんが車掌さんの帽子をかぶっている!

こんなに楽しい機会に恵まれた私はもうこの先長くないでしょう。悔いはありません。

冗談(本音)はさておき、乗車していた1時間はほとんど笑っていて何度も絶叫した私ですが、もっとも狂っていたのは鈴木みのる選手にロックオンされた時かもしれません。

つり革を使って攻撃するみのる選手

試合序盤、都知事が公務のために下車して三四郎選手との戦いが激しさを増した頃。つり革を使って攻撃しようとしたり腕に噛みついたり、大人げない試合を展開していた中でいきなりみのる選手が私のスマホに接近してきました。何が起こっているかわからないのに笑顔で近づいてくるみのる選手。恐怖と歓喜。

先日レッスルユニバースで公開されたアーカイブを確認すると、私はすさまじい断末魔を発していました。解説の今林久弥GMも失笑レベルです。
でも想像してみてください。狂気まじりの満面の笑みでみのる選手が顔を近づけてくるのに冷静でいられますか?
さらにみのる選手は私のスマホを奪って自撮りをしてくださったのです。やばすぎ!おかげさまでしっかりばっちりキュートな笑顔のみのる選手がカメラロールに保存されました。

突然接近してきたみのる選手

今回も新幹線プロレス同様、三四郎選手を応援したくて(痛めつけられる苦悶の表情を見たくて)参加した私ですが、今回の自撮り事件でみのる選手がちょっと好きになりました。大丈夫。まだ、ちょっとだけ。

ファンの心と同じように都電も揺れ、その度に選手たちはふらつきながらも誰かしらに向かっていったり音楽に合わせて踊ったり、とにかく愉快な空間でした。

音楽といえば、アイアンマンのベルトを奪い去ったプロレス好きで知られるファンキー加藤さん。7月発売のCDを告知して、みのる選手のタオルからアイアンマンを勝ち取り、下車してベルトを掲げながら並走する姿はミュージックビデオを見ているかのようでした。

前日に他団体の大会でアイアンマンを取ったウナギ・サヤカ選手が登場した瞬間にベルトが動かないわけないと思いましたが、まさかスギちゃんが王者となり、里村選手がタオルに挑戦して敗れ、加藤さんが王者になるなんて。
新王者、とてもいい顔をしていて笑えました。

スギちゃんはワイルドでした

都電で過ごした1時間は笑いの連続でした。目の前で起きたことすべてを書き出すときりがないので、大変恐縮ですが省略します。

試合はまたしても三四郎選手がみのる選手に敗れてしまいました。揺れる車内でゴッチ式パイルドライバーをきめられた三四郎選手の左足が私の膝と太ももを直撃したことは一生忘れません。痛みと衝撃がとても嬉しかったです。

みのる選手(右)と三四郎選手のやりとりは最高

7月21日を区切りにして無期限休養に入る三四郎選手が試合に敗れた直後、「21日まで待てない」と口にした時は意味を理解できず、しんみりした空気で察しました。

物損もなく無事に全員で都電おもいで広場に戻り10カウント…の途中で「うそだよー!バーカ!」となったわけですが、いつか本当に10カウントを聞く日が来るのかと思うと耐えられるか不安になります。
50代男性2人がバカと言い合って追いかけっこする光景は何度でも見たいし、入場も何度も見たいし一緒に「オイオイ」叫びたいし、こんなにたくさん楽しませてくれる三四郎選手には感謝しかありません。

散々ゲラゲラ笑った都電プロレスですが、強く心に残ったのは三四郎選手を長く応援したい気持ちでした。
プロレスはいろんな見方がありますが、私は日常ではなかなか生じない感情の波や気持ちの気付きを得られることが特に好きなポイントです。本当に楽しくて感動して心に刺激も栄養ももらえるプロレスが、そしてDDTプロレスが大好きです。

三四郎選手いわく、もう次の舞台は考えているそうです。

どこまで本当なのかわからなくても、夢のような景色を見せてきたDDTなら期待を上回るに違いありません!
7月21日の両国国技館大会とこれからのDDTにぜひ注目してください!(総合制作部・菊池史乃)

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