見出し画像

東スポEC担当者が知られざる苦悩を告白「神様、どうかカッパパイセンを…」

東スポnoteをご覧のみなさま、こんにちは。東スポのオンラインショップ担当のアベと申します。

簡単な自己紹介をさせていただきますと、窪塚洋介に憧れる41歳男性。夢はWINチケットのCMにクボヅカ、オダギリ、アベで共演すること。最近おっかけ漏れに悩んでいるごくごく普通の男です。

東スポに中途入社したら何か違った…

東スポに中途入社して1年半。入社のきっかけは、あの「東スポ餃子」でした。餃子やグッズを販売するオンラインショップを〝一緒に〟運営できる方を募集という求人を見て、「えっ?東スポが餃子?おもしろ!」と思い応募したところ決まったという感じです。

実際に入社して、マーケティング室という部署に配属されました。私はてっきりプロジェクトメンバーの1人だと思っていましたが、肝心のオンラインショップはまだ存在すらしておらず、メンバーは私しかいませんでした…。あれ?思ってたんと違う…というのが正直な感想ですが、入ってしまった以上はやるしかありません(笑)。

慣れない環境でなんやかんやありましたが、グッズを扱う「トウキョウスポーツONLINE SHOP」、食品メインの「東スポFoods」の2つのショップを2022年4月にオープンさせました。ちなみに、オープン時にサイトに並んだ商品は前者が「後楽園ホール60th 還暦祭 記念Tシャツ」と「東スポ やけくそTシャツ」の2品、後者にいたっては「東スポ餃子」しかありませんでした…。東スポに入社する以前からECに携わってきた私の認識では、圧倒的商品不足!!当時はその他の商品開発も進んでおらず、これは半年後お払い箱でクビにされるかもしれないなあ、達成感より絶望感に襲われていたことを覚えています。

びっくりするほどのブランド力で売れる!売れる!

ところが、蓋を開ければ「還暦祭 記念Tシャツ」が飛ぶように売れ、「やけくそTシャツ」もまずまずの売れゆき。東スポ餃子の注文も少しずつ増え始め、東スポのブランド力の凄さを見せつけられる結果となりました。

悲痛な思いで「やけくそTシャツ」を作っていたデザイナー・イシイが二の矢、三の矢となるオリジナルTシャツ案を出してくれたかと思えば、普段は原稿を書いている記者の方からもコラボ商品の提案が続き、これが大ヒット。安定した売り上げを確保し、「クビ、セーフ!東スポすげぇ!」と出社する足取りも軽くなりました。私はサイトに完成した商品を並べ、注文を確認し発送業務というECの実働部隊として忙しくする日々が続きました。個人的には商品案全然出してないけど売上あがるな~、ラッキーだな~、そう思っていました。

飛ぶように売れたコラボ商品がこちらです(すべて完売!)

「カッパパイセン」という悪夢

たしか2022年12月だったと思います。上司のミツハシに呼び出され、私とミツハシ、デザイナーのイシイの3人で新しいオリジナル商品の打ち合わせをしました。

「次の商品なんだけど、アベくん、何か案はある?」とミツハシに聞かれたときに私の脳裏をよぎったのは、「絶対に失敗したくない…」でした。この〝守り〟に入ってしまったメンタリティーがいけなかったと今では後悔しています。

売れ行きが良かった「やけくそT」に描かれている4体のUMA(ビッグフット、カッパ、つちのこ、宇宙人グレイ)の中から一番好きだったカッパにだけスポットを当てた商品を出そうと、私は提案したのです。正直、売れている物からの派生商品なら大きな失敗をすることはないだろうという安易なところがありました。

売れると思っていたのですが…

こうして2023年3月「カッパパイセンワンポイントTシャツ」と「カッパパイセンBIGパーカー」をリリース(※LINEスタンプも販売しています)。私はそれなりの売上を期待していましたが、今日までに売れた枚数は……

Tシャツ4枚、パーカー2枚…。

そのとき上司ミツハシが動いた!

今まで新商品を事前にSNSで告知するだけで販売開始時間になるとポンポンと注文が入っていたのに、カッパパイセンだけは次の日もその次の日もその次の日も注文が入らず、カッパパイセンは鳴かず飛ばずな存在になりました。その他の商品の注文が入って在庫を取りにいくたびに、カッパパイセンの山を見て呆然とする日々。コンコンコンッ!と在庫棚の扉を3回叩いたら、全部売れている! そんな妄想を実際にやっていた日もありました。

私を絶望に追い込んだカッパパイセンの山(2023年5月ごろ撮影)

販売から1か月が経ち、ミツハシが上司に呼ばれました。もちろん内容は「カッパパイセンの商品は売れているのか?」という確認です。もうどうにもなりません。
「私のせいですみません」と謝ると「いや、俺が許可したんだからいいんだ」とミツハシに言われ、逆につらかったです。

そして、デザイナーのイシイから「私のデザインで汚しやがって!」と言わんばかりの侮蔑のまなざしを向けられたような幻覚に襲われ始めました。実際のイシイは仕事ができる上に面倒見も良いかっこいい女性なのですが、私の精神状態はそれほどまで追い込まれていたのです。

そんなある日のこと、上司のミツハシがひとりで立ち上がっていたことを知りました。なんとカッパパイセンを社内外で地道に手売りし、10万円以上も売ってきてくれたのです。

おかげさまでだいぶ少なくなりました(2023年8月)

まだまだ在庫が残っているとはいえ、扉の中に積みあがっていた商品は目に見えて減っていました。

感謝…。心の中で10回くらい思いました。

そして〝攻め〟の新商品発売へ

6月になり、再び新商品の打合せがありました。ややトラウマになっていた私でしたが、〝攻める〟気持ちへ切り替えて商品を2つ提案しました。1つは実績のある「東スポ やけくそTシャツ」の再販売とカラーラインナップの追加。そしてもう1つが「東スポ ボックスロゴTシャツ」です。こちらはTwitterでカラーのアンケートを取り、ブルーとブラックが採用となりました。みなさんがよく目にする「東京スポーツ」の定番ロゴをボックスで囲ったシンプルで、どこかで見たことがありそうなデザインとなっています。決して何かのパクリではありません。個人的には白地に赤のロゴを推していましたが、決してパクリではありません(笑)。

画像をクリックするとショップに飛びます

私が「東スポ ボックスロゴTシャツ」を作った背景には、東スポをあまり知らない若い世代にも着てほしいという思いがあります。プロレスも競馬もわからないけど、シンプルでコーディネートしやすそうだし、「英単語の意味を知らずに着ちゃった♡」みたいなノリでも全然いいと思うんですよね。その先でいつか、面白い記事がたくさんあるメディアなんだ!と思ってもらえたら、カッパパイセンも報われるのではないかと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
私からのお願いはただ一つです。みなさん…

「カッパパイセンシリーズ」の商品を買ってください!!!!
よろしければこの機会に「X」(旧Twitter)やInstagramのフォローもお願いいたします。

東スポとのコラボにご興味のある企業担当者の方はお気軽にコチラからお問い合わせください。
(デジタルマーケティング室・安部大星)



みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

カッパと記念写真を撮りませんか?1面風フォトフレームもあるよ