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TAKAみちのく「全米生中継された試合で漏らしちゃって…」【思い出したくない恥バウト】

 プロレスラーだっておなかの調子が悪い時もある。そんな時に激しくマットに叩きつけられれば…。そんな恥ずかしい過去を持つレスラーは多いが、K―DOJOのTAKAみちのくが失態を演じたのは、全米約3億1000万人がテレビ観戦する大舞台でのことだった。

タコスをバカ食いして体重20kg減

 恥ずかしい試合は何試合かあるけど、一番はWWF(現WWE)デビュー2戦目(1997年9月)、カナダのカルガリーでやったサスケさんとの試合だなあ。PPVのサスケさんとの試合でデビューして、その翌日は全米生中継された試合だったんだけどね。そこで漏らしちゃって…(苦笑)。いやあ、話せば長いわけがあるんですよ。

この年の暮れにはWWFライトヘビー級王者になったTAKAだったが、デビュー2戦目は散々だった

 僕はWWFのデビュー前、メキシコで修行中だったんですけど、そこでメキシコに行けば誰でも食あたりを起こす屋台のタコスをバカ食いしてたんですよ。1個10円か20円で安くてうまいんでね。初めの3週間、毎日食っても何てことはなくて、「おっ、やっぱ俺つえーなあ」って思ったりしてたもんだけど、4週目に入った頃から徐々にむしばまれ始めて…。金もあまりなかったし、安いもんだから毎日屋台のタコスに世話になってたけど、気付いた頃には階段も上がれなくなるほどフラフラになっててね。

 屋台のタコスも飽きてきた頃、アカプルコに遠征したんですよ。新鮮な魚介類が有名なところだったんでバクバク食ったら上も下もピーピーの状態になってしまって…。

 結局、4か月滞在したメキシコで、体重は85キロから65キロまで落ちてしまったんだよなあ。

サスケさんのパワーボム食らって「ピチョッ」

 そんなこんなしてるときにWWFのデビューが決まって、体調は悪かったけど頑張ってカルガリー行ってね。サスケさんとの戦いに臨んだわけですよ。最悪のコンディションのなか、デビュー戦は何とか耐えたんだよね。でも次の日の試合は無理だった。「RAW IS WAR」の全米生中継試合、サスケさんの必殺サンダーファイヤーパワーボムをエグイ角度で食らったら「ピチョッ」って(苦笑)。

 そこで(3カウントが入って)終わってしまったからよかったけど、あの後も試合が続いてたらと思うとゾッとする。幸いサスケさんは気付いてなかったけど、パワーボムは投げた選手の顔がお尻の近くに来るからバレてないか心配だったんだけど…。

 まあ、今となっては笑い話だけどね。

サスケのサンダーファイヤーパワーボムを食らうTAKA(2002年11月、大田区)

※この連載は2009年4月から10月まで全14回で紙面掲載されました。東スポnoteでは写真を増やしてお届けする予定です。

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