東京スポーツ新聞社〝超デジャブ採用〟のおしらせ
東京スポーツ新聞社では2023年度新卒及び中途社員を募集することになりました。9月23日(金)に始まった応募期間は10月2日(日)までの10日間。去年に比べれば4日長くなっていますが、またしても唐突なタイミングで募集を始めたことで、社内にも困惑の色が…。義憤に駆られた記者が1年ぶりに採用担当の初田秋彦管理局長を直撃取材しました。(東スポnote編集長・森中航)
悪夢再び
――デジャブのような採用です
初田 もう少し早い時期に募集する案もあったが、手が回らなくてこのタイミングになってしまいました。
――今年は春と秋の2回に分けて採用する計画もあったと耳にしている
初田 はい。就活生の動き出しが早いと聞いていたので、6月ごろにやろうと思ったことは事実です。私は、嘘はつきませんよ!
――では、どうしてこのタイミングになったのですか
初田 4月に新入社員を迎えて、思ったよりも研修などで人事担当者の負担が大きく、手が回らなかったことがまずひとつ。それから採りたいと思っていた人数の人件費予算を確保することにも時間を要しました。でも今は大丈夫です。昨年と同程度、10人くらい採用をできる体制が整いましたから。
「勝っているうちはやり方を変えない」は名言か、それとも迷言か
――昨年はたまたま〝超ゲリラ採用〟がツイッターでバズって応募人数が増えただけであり、今年も同程度の応募があるとは限りません
初田 ……。ちょっと話が変わりますが、いわゆる〝ゲリラ採用〟で若い人が入ったことで社内のムードが非常にポジティブな方向に変わりました。初めて後輩を持つことになった既存の若手社員まで刺激を受けています。採用に携わった部長級のベテランも、人材育成に関する責任感が芽生えました。そして新入社員の活躍ぶりは東スポnoteに出ている通りです。こうして考えると、私は去年の採用は結果的に大成功だったのではないかと、そんなふうに受け止めています。
――確かに今年の新人は想像以上に仕事をしてくれています。だとしたら、今年こそ積極的な〝攻めの採用〟をするべきだったのでは
初田 勝っているうちはやり方を変えない。プロ野球でもチームに勢いがあるときは打順変更しないのと同じです。ギャンブルでもそうでしょう(笑い)。
――変化を嫌うオジサンの開き直りにしか聞こえないのですが…。
TikTokで踊ることも考えたらしい
初田 まぁ落ち着いて聞いてください。オジサンもオジサンなりに変わっています。例えば、私のスマホにTikTokが入りました。TikTokのMAU(月間アクティブユーザー)は10億人を超え、若い人たちに強く支持されています。これを採用に使うというアイデアもありました。
――その狙いで言えば、タクシー会社の「三和交通」さんが大成功を収めている。〝後追い〟するとしても誰が踊るつもりだったのか
初田 正直そこまでは手が回りませんでした。行動力が足りなかったと言われれば、その通りです。しかし東スポが何も変わらなかったわけではありません。「東スポ競馬Web」が順調に成長し、「東スポWEB」はサイトリニューアルで大幅に生まれ変わった。各ツイッターアカウントも成長していて人の目に触れる機会が大幅に増えましたから!
採用フローでいえば、今年は部長級面接の前の一次ステップとして、当社の中では比較的若いデスクによる集団面接を実施する見込みです。落とすためでなく、良いところを先に見つけてもらおうという狙いですね。選考にかかわってもらうことできっと意識が変わるはずです。
――応募人数が少なければ集団面接ができないかもしれない。現場は新戦力を手を広げて待っています。幹部らしく、最後にメッセージをお願いします
初田 たくさんのご応募をお待ちしています! 我々と一緒に楽しく働きましょう。
取材を終えて
【取材後記】時間がない、予算がない、行動力がないの〝ないないづくし採用〟に応募してくれる人材はいるのだろうか…。今回の採用で十分な採用ができなければ、初田局長は責任を取って会社を…いや頭を丸めるしかない、とすら思う。
しかし、この世界には「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」という名言もある。2023年度採用はまだ始まったばかり。新聞業界に未来はないと嘆くのではなく、総合コンテンツ企業になるという夢を追いかけていきたい。夢は誰にも奪えないはずだ。
今年入社した〝ゲリラ採用組〟の活躍は以下からご覧ください。
募集要項
提出書類は以下の採用サイトからダウンロードしてください。