「忙しいときに自ら仕事を増やす」これが安本丹記者の真骨頂だ
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「忙しいときに自ら仕事を増やす」これが安本丹記者の真骨頂だ

東スポnote

ダイヤモンド社さんから『世にも美しい三字熟語』をご恵贈いただきました。で、現在の私は本を読むよりも山積した仕事を片付けなければいけない状況なのに「四字熟語の本ならわかるけど、三字熟語!?」と気になって読み始めてしまい…、ど壺にハマりました。まさに安本丹あんぽんたんです。(デジタル・事業室 森中航)

「三字熟語は東スポと親和性が高い」説を検証

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この本の著者で、ステージメソッド塾代表の西角けい子さんは「はじめに」でこう述べています。

「質実剛健」「厚顔無恥」「大言壮語」「本末転倒」など四字熟語の持つ語感がある意味、仰々しくて、上から目線で、教訓めいた言葉が多いのに対して、三字熟語には、軽やかで、庶民的で、思わずクスッと笑ってしまような言葉がたくさんあるのです。
 つまり、「三字熟語」は、
 ちょっと変わっている。だから、面白い。(4ページ)

面白いと言われたら知りたくなるし、〝軽やかで、庶民的で、思わずクスッと笑ってしまう〟って東スポのあるべき姿だと思うんですよね。だから、仕事そっちのけで読みました(←100%言い訳です)。

まず、第1章「人をほめる時に使う三字熟語」、第2章「使うとかっこいい三字熟語」、第3章「世にも美しい三字熟語」、第4章「使ってはいけない三字熟語」、第5章「思わず笑ってしまう三字熟語」、第6章「日本人の心情を表す三字熟語」、第7章「知らないと恥をかく三字熟語」という章立てがお見事です。どこから読んでもいいし、クイズ形式で自分の語彙力ごいりょくの腕試しをすることもできます。

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私も一応新聞記者の端くれですから、半分以上は答えられるんじゃないかと高を括っていました。ところがどっこい、とんだ案山子かかし野郎でした。あまりにデキが悪かったので、自分がこれまでに書いてきた原稿の中でどんな三字熟語を使っていたのか(あるいは使っていないのか)調べてみたくなりました。そして、どうせ三字熟語を単語検索するなら、東スポ記者がどう三字熟語を記事に落とし込んでいるのか調べたほうが面白くなるのではと閃きました。さぁ、とりあえず過去1年調べてみましょう!

金字塔

後世に残る偉大な業績のことですから、スポーツの新記録など非常に多くの場面で使われていました。

 24日、武豊(52=栗東・フリー)が阪神9Rの北摂特別をスーパーウーパーで勝ち、史上初となるJRA通算4300勝の金字塔に到達した。デビュー34年7か月24日での達成だった。(10月26日付競馬面)
 西武の栗山巧外野手(38)が今月4日、ついに2000安打を成し遂げた。西武一筋20年という生え抜きの偉業は球団初の快挙である。
 西武が球団を挙げて金字塔を祝うのは言うまでもないが、各メディアが報じた栗山に対する祝辞や逸話の量には驚かされた。(9月14日付野球面)

破天荒

個人的には、この三字熟語を聞くと「平成ノブシコブシ」の吉村崇さんを思い出すのですが、東スポはいろんなページで使ってまして…

笑顔がステキでクリッとした目がかわいらしいみゆサンは「明るくて破天荒。でも、すっごく寂しがり屋」な三十路美女だ。(10月8日付男セン面)
少年院、逮捕歴、暴走族…と破天荒な過去を持ちながらも市議に当選して、一躍、世間の注目を集めたクレイジー君が一転、奈落の底に落とされた。(4月11日付ワイド面)

仏頂面

私は使っていませんでしたが、案外使われているものですね。

ファンは大ブーイングで不穏な空気が流れたが、大谷は一塁でどこ吹く風。仏頂面の一塁手シーツに人懐っこい笑顔で話し掛け、さらには肩をもむなどして、最後は笑みを浮かべさせた。これぞ翔平マジックだ。(9月18日付野球面)
菅首相といえば、国会中継などで仏頂面をのぞかせるが、山田(太郎)参院議員が緊急提言で面会を行った際、普段は見せない表情だったという。山田氏は「菅総理とは何回か面会したことがあります。あんなに明るく穏やかな顔はしたことがなかったのでビックリです。我々の1万7000名からのアンケート調査に質問されたりしていました」と明かす。(4月8日付ワイド面)

韋駄天

競馬ファンの方なら新潟直線1000メートルの韋駄天ステークスを真っ先に思い出すのではないでしょうか?

新潟11RルミエールADは、春の韋駄天S、夏のアイビスSDと合わせての“千直3冠”の最終戦。近年のこのシリーズの軸となっているライオンボスの取捨は最大のポイントだ。(10月31日付競馬面)
盗塁はもともと現在、リーグトップの中野が27、不動の1番・近本が23と1・2番コンビにも韋駄天が並ぶ阪神だが、本紙専属評論家・伊原春樹氏は「ヤクルトにないものも阪神にはあります」と話す。終盤、ここ一番での代走で登場するスペシャリスト・植田海内野手(25)だ。(10月14日付野球面)

三行半、最後屁

調べていて気付いたのですが、新聞には新聞表記というルールがありまして、いくつかの三字熟語が漢字で表記することができないことになっています。なので、紙面ではこんな感じになります。読みやすさを考慮してですが、ちょっと雰囲気が変わってしまいますね。

試合後、再びリングに上がったSHOはYOHを引き起こし、ショックアロー(変型ドライバー)を発射。「YOHさん、いや、YOH。おめえ、もう終わりだろ? 引退しろや」と三くだり半を突きつけ、騒然とする会場を後にした。(8月18日付プロレス面)
最後っぺ”を連発! 26日をもって終了するTBS系の情報番組「グッとラック!」が、ここに来て“暴走”している。(3月25日付ワイド面)

いかがでしたでしょうか? 東スポの記事の中にも意外と三字熟語が使われているんだなと再発見できた気がします。「6つだけで!?」とツッコミが入りそうですが、既に結構な時間を使ってしまいましたのでご興味ある方はぜひ本書を手にとってみてください。夏目漱石太宰治が三字熟語を多く使ってるよ~という特別コラムも非常に興味深く、中学生や高校生が読むのもいいと思います。

いつか桃源郷で自堕落な生活を…と夢見る青二才は、ひとまず不退転の決意で仕事に戻ります!

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