どうも、東京スポーツ新聞社のデジタルメディア室でアルバイトリーダーとして働いているセリザワです。

「え、東スポってアルバイト募集してたの？」と思う方もいるかもしれませんが、そうなんです、デジタルメディア室では現在、アルバイト募集をしているのです。

しかし、このアルバイト募集情報を見つけることが激ムズでして、おそらく大学をサボって「東スポWEB」を隅から隅までくまなく読んでいるような人にしか採用ページにたどり着きません…（苦笑）。募集要項を見つけることが一番難しかったといっても過言ではありません！

さて、そろそろなぜバイトの私がこの記事を書くことになったのかを明かしておきましょう。実は無事に４月からの就職が決まり、東スポを〝卒業〟する身なのです。社員の方にその報告したときには「おめでとう！」「良かったな～」と自分のことのように喜んでくれましたが、ひとりだけ違う反応をした社員さんがいました。

「セリザワ、卒業する前にさ、デジタルメディア室のバイトがどんな感じで楽しかったのか、若い人に伝わるようにしゃべってくれないかな？それで、ある程度自分で（文章を）まとめてくれると超助かる。東スポnoteでセリザワの後継者を募集してみよう！」

そうなんです。デジタルメディア室の人たちはいつもこんな感じで雑談の中から次の仕事を生み出すノリがあります（笑）。というわけで、東スポアルバイトとしての最後のタスクは、仕事の内容と魅力を思う存分語るということになりました。インタビュアーはデジタルメディア室の副室長、種井さんです。ここから先の原稿の責任も種井さんです。

どんなアルバイトなのか？セリザワが赤裸々に語った

リアルタイムで生まれていくニュース

――デジタルメディア室のアルバイトの大まかな仕事内容は

セリザワ　募集要項には補助作業としか書いてないんですけど、パソコンを使うところだと、東スポＷＥＢで配信している記事の関連リンクの入れ替えや画像の挿入がメインですね。あとは夕刊の綴じ込みや電気ポットのお湯交換といった細かな雑用が少し。それから夕飯の買い出しがありました！
難しいことは全くなく、2週間くらい働いたら全部マスターできると思います。

――デジタルメディア室で身につくスキルは

セリザワ　リアルタイムでニュースを見ているので、時事ネタにめっぽう強くなります！なので、友達と喫煙所で話すネタには困らないと思います（笑）あとは買い出しに行くことで門前仲町、豊洲あたりの飲食店に詳しくなれます。

もうちょっとマジメに、就職などに使えるスキルでいえば、パソコンを使う業務なので一通りパソコンが使えるようになりますし、Photoshopなんかも少しは使えるようになります。あとはホームページがどのようにできているかもわかるのでネットメディアに就職する際には大きな武器になると思います。

それに責任感も学べると思います、自分のした作業が「Yahoo!ニュース」や「LINE NEWS」をはじめとした多くの媒体に反映されるので、「自分のミスひとつで会社の評判を落としてしまうかもしれない…」と自分の作業に緊張感が生まれました。

この際だから、自分がやらかしたミスも白状します。プロレスラーの武藤敬司さんが引退される2週間前くらいに「○○年前の武藤敬司」といった写真リンクを作ったのですが、武藤さんのお名前を漢字変換した際に間違ってしまいコメント欄が大荒れに。すぐに気づいて修正しましたが、一つ一つ丁寧に仕事をしなければいけないんだと学びました。

――社内の空気はどうでしたか

セリザワ　みなさん優しく、楽しそうに仕事しています。特に大きなニュースがあると水を得た魚のように生き生きとし始めるんですよ。具体的には大物女優の不倫や大手芸能事務所の騒動のときみなさん笑顔で仕事してました。

来社する有名人に出会えることも

――東スポでアルバイトして楽しかったこと

セリザワ　入ってすぐくらいにちょっとした雑談をしていた中で出て来たアイデアがすぐに、取材セクションに伝わり、あっという間に記事になり、ネットでバズったときはすごい面白かったですね、このスピード感の仕事があるんだと思うと楽しくなりました。あとは長州力さんと藤波辰爾さんが来社する際に手が空いていると言う理由でロケハンを頼まれて、そのお手伝いをしたのも楽しかったですね。紙の新聞ってこうやって作られているんだと間近で体験できるのもこのバイトの良いところです。

――確かにいろんな人が来社でやってくる

セリザワ　色々な芸能人やスポーツ選手が来ますよね。特に私はプロレスが好きなので、リングより近い距離で見られる機会はテンションが上がりました。

しかし、一つだけ悔しいというか、恨んでいるというか…東スポにスターダムの鹿島沙希さんが来社したときに、会社にいる人で囲んで写真を撮るということがありました。私はスターダム好きなのですが、バイトが手を挙げるのもおかしいと思って遠慮していたんです。すると、横にいたN澤さんが呼ばれたので、N澤さんが私を誘ってくれたら…と一縷の望みにかけていたんですが、N澤さんは私を置いてウキウキで写真に写りに行きました。N澤さんは私がスターダム好きなの知っているはずなのに…今でも後悔しています（苦笑）。

この仕事に向いている人、向いていない人

――この仕事に向いている人は

セリザワ　X（旧Twitter）をよく見る人はこの仕事に向いていると思います。あとスポーツ新聞ではありますが、エンタメのウエートも大きいので、まったくスポーツに興味がない人でも全然問題ないです。過去にいた女性のバイトの先輩方はスポーツをほとんど知らなかったですが、僕より仕事ができましたから（笑）。
バイトの仕事って同じことの繰り返しが多いイメージですが、とにかく毎日違う話題なので飽き性な私でも続けられました。朝起きて面白いニュースがあると「この話題は今日伸びそうだな」と電車の中で考えながら出勤してました。

――逆に向いていない人は

セリザワ　これだけははっきりとわかります！かわいい後輩アルバイトと知り合いたいとかイチャイチャしたい人はやめたほうがいいです！基本的にバイト１人と他は社員さんなので、出会いは一つもありません！

高校生のとき、アニメ『WORKING!!』に憧れてファミレスでバイトした結果、１か月でバックれた自分が保証します。バイト先で恋をしたい人はやめましょう

最後だから言えること

――今だから言える東スポへの苦言

セリザワ　私の家は小さいころから東スポに囲まれていました。中学校の書道の時間に「家から新聞紙をもってこい」と言われたときでさえ、赤ペンで予想記入済みの東スポ（※男セン面のぞく）を平気で持参するくらい東スポが好きだったので、東スポのバイトに受かったことがうれしく、ここで働くことを誇りのように生きていました。

だからこそ、渋谷の相席屋で「東スポでバイトしてるんだ！」なんて自慢して、女の子に「東スポ？ってなに？」と目を丸くされたときに私は虚をつかれました。嘘だろ…渋谷のZ世代女子は東スポを知らないというのか… 。男友達のカナダに行くとか、なんてことのない話のほうがその場では盛り上がり、とてもつらい思いをしました。
だから、もうちょっと東スポよ、Z世代にもアピールしろ！！

――最後にひと言

セリザワ　出勤すると東スポをタダで持ち帰れます！！そのため私は金曜、土曜に率先して出勤して東スポを持ち帰り、次の日の競馬を予想していました。このおかげで万馬券が当たるようになりました（回収率70％）。それにGⅠ週の金曜の夜ともなると、競馬好きな社員さんとの予想合戦が始まって、競馬好きな人にとっては楽しい環境だと思います。

アルバイト応募を検討している方にメッセージ

デジタルメディア室・副室長の種井と申します。このところ悪評飛び交うマスコミ業界ですが、人々の生活に不可欠なものでもあります。同時にＡＩがどんなに進歩しても、決してなくならない仕事であると考えております。なぜならＡＩは記事は書けても取材はできないからです。

その分、我々マスコミは例え東スポであっても、襟を正さなければいけない時期に来ています。弊社のアルバイトではそんなマスコミ最前線の空気感に直接触れることができ、かつ、どのようにしてニュースが形成されていくか、それに対する人々の関心をリアルタイムで見ることができます。マスコミ業界に就職を希望する方々にとっては貴重な経験になることは間違いありません。

学業最優先なのは言うまでもありませんが、できれば週３日以上入れる熱意のある方を希望していいます。一緒に東スポの〝未来〟を作っていきましょう。（デジタルメディア室・種井一司）

応募要項はコチラからご覧ください