悪魔仮面の夢!「将来はドクター・カシンと名乗りたい」【ケンドー・カシン評伝#7・最終回】
【編集部から】東スポnote限定コンテンツ「僕とカシンと法廷と~ケンドー・カシンと東スポの30年~」はおかげさまで大変好評をいただいております。ここまで過去6回すべて無料でお届けしてきましたが、Twitterなどで「これが無料でいいのか!?」「初めて知った驚愕の真実に震えがとまらない」などと疑問と称賛の声が多数上がっていることをキャッチしました。#6まででまさかの17000字超…、最終回だけ有料にしたっていいでしょう。決して編集部がヘソ曲がりになったわけではありません、ハイ。
慶應大SFCキャンパスに〝悪魔教授〟登壇で大人気
2016年には〝野獣〟こと藤田和之、鈴木秀樹、将軍岡本らと「はぐれIGF軍団」を結成してあちこちの団体にイチャモンをつけていたカシンだったが、独自の〝就職活動〟も怠っていなかった。何と知人の紹介により、同年4月に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)環境情報学部の非常勤講師に就任したのだ。
「慶応でボクシングの非常勤講師をしていた同学年の知人が、IGFの試合で國奥麒樹真選手(元パンクラス)のセコンドをしていたので『何か仕事くれよ!』と頼んだら、SFCの准教授に話が伝わり『うちだったら仕事がある』と話がまとまった。何の実績もない人間は修士の資格がないと審査に引っかかるらしく、早稲田での修士がここで役立つとは夢にも思いませんでした」
週1回の枠で「プロレスエクササイズ」と称した体育の授業を行うもので、内容は格闘技の動きを取り入れた体幹トレーニングを主とするものだった。これで「早慶ダブル制覇」を達成した世界初の覆面レスラーが誕生した。
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