【生と性】いくつになってもセックス・アンド・ザ・シティ!
「性」と「生」は切っても切り離せない!“男性医学の父”の血を受け継ぐ女性医療ライター・熊本美加氏によるコラム。3回目も元気にいきましょう!
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性は生なり! 最近、セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)の新章「AND JUST LIKE THAT…」を遅ればせながら一気見しました!
もともとSATCはニューヨークに住む30代独身女性4人の生活をコミカルに描いたドラマで、セックス事情も赤裸々に描かれ、日本でも大ブレーク。私も夢中になって見ていました。スタートは1998年なので、2021年の新章では登場人物はみんな50代になっているのですが、いろんな訳アリ&セックスのある恋愛が繰り広げられています。全員現役! 夫婦の2組に1組以上がセックスレスという日本の実態とは別次元の世界です。
セックスレスの定義は「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1か月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」(日本性科学会、94年)。ちなみに、セクシュアル・コンタクトにはキス、ペッティング、裸でのベッドインなども含まれています。セックス=挿入ではありません。
「AND――」ではEDの男性がセックスの途中に自分でペニス・ポンプを使って勃起させたり、精液が膀胱に流れてしまうドライ・オーガズムが発覚し、改善のために奥さんの指導で旦那さんが骨盤底筋を鍛えるシーンもあるんです。すごいドラマですよね。いくつになってもセックスがコミュニケーション手段として重要視されているから、自分だけではなく、パートナーも一緒に気持ちよくなるための努力を惜しまない姿に、思わずくぎ付けになってしまいました。