【生と性】草食系男子→絶食系男子!?データを読み解くと日本の未来がちょっと心配に…
「性」と「生」は切っても切り離せない!“男性医学の父”の血を受け継ぐ女性医療ライター・熊本美加氏によるコラム。6回目は注目のデータを活用します。
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性は生なり! 男女の性意識の違いを探るべく、今回は先日発表になった「【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2024」をひもといていきます。これは日本のコンドームメーカー「ジェクス株式会社」が一般社団法人日本家族計画協会に協力を依頼し、12年から北村邦夫会長監修のもと実施している大規模調査。世の男女が性と正しく向き合える幸せな社会づくりに貢献する、前向きな目的があります!
23年11月、18~69歳の男女にインターネット調査を行い、47都道府県から均一に107サンプルを回収。有効回答数は5029。これを全国データとして解析するため、実際の各都道府県の性別・年齢別の人口構成比に合わせて集計し直す「ウエイトバック法」を採用。日本人の性意識・性行動を明らかにした有益なデータ解析と言えます。これまでの調査対象は20歳以上でしたが、成人年齢の変更で今回から18、19歳が追加になりました。
早速、データを見ていきましょう。「これまでにセックス(性交渉)したことがありますか」との問いに、男性80.8%、女性83.5%が「ある」と回答。年齢が上がるにつれて経験率が高まるのは当然としても、10~20代を見ると男性48.3%、女性62.1%。女性が男性を13.8%も上回っていました。若年男性の草食化が進んでいるのが見て取れます。
前回調査の20年との比較でもセックス未経験者は男女共に増加。コロナ禍でリアルな接触を避けざるを得ない事情も相まって、日本人のセックスに対する関心の低下傾向は如実。このままでいいのでしょうか!? 日本の未来がちょっと心配になりました。