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塵も積もれば山となる…ので〝最適な単語〟を探す!

「マドンナ痔だった」「フセインインキン大作戦」「カッパ発見」などなど、東スポでは過去に先輩方が身内でも驚いてしまうような見出しをつけてきました。ところで、これらは新聞での話。今回はWebニュースでの見出しについて考えていきます。(デジタルメディア室・中澤昂弘)

東スポの見出しも〝デジタル化〟が不可避

私は路頭に迷っていたところ、東スポに拾われました。「デジタル化が遅れ…」とネガティブな報道があったりなかったりしますが、うっかりデジタルメディア室に迷い込んでしまい、東スポWebの編集業務や取材のほか、勉強中の知識を振り絞ってアクセス解析やSEO対策などを行っています。

「見出しの東スポ」と呼ばれることが多い弊社。入社後の研修でも、スポーツ紙にとって見出しがいかに重要かを総合制作部の四元部長に教えていただきました。(四元部長はABEMA Primeニュースでひろゆきさんと対決したことがあります)

当然ながら媒体が違えば見出しの角度も変わってきます。例えばこちら。新日本プロレスの鷹木信悟選手が昨年のプロレス大賞MVPを獲得したときの紙面です。紙を折った部分に「したいなぁ」が来る形ですね。

2022年1月21日付本紙1面

一方でこちらがWebの見出し。少し違いますね。ダイレクトに「婚活」の単語を使っています。また、愛称の「水トちゃん」ではなく「水卜麻美アナ」とフルネームで表記しているのも特徴です。

先輩方の〝技〟が光る見出し。Webでももちろん先輩方の技術には驚かされていますが、アナログな紙面とは違いデジタルは実数値が取れます。

当然記事を多くの人に読んでもらいたいのが〝中の人〟の心情。記事が多くの人に読まれるためには、より多くの人が目にする必要があり、そのためには多くの人が検索する単語を使う必要があります。

Googleトレンドを見ると〝略称〟は弱い!?

こういったツールを複数使用しているのですが、今回は最も簡単にトレンドを掴むことができるGoogleトレンドを使ってみましょう。お値段は無料です。キーワードの数字を深追い、とまではできませんが、ざっくりと検索の傾向をつかむことができるのでよく使っています。

例えばプロ野球の福岡ソフトバンクホークス。スポーツ紙ではよく「鷹」「SB」といった単語で略されることが多いです。

2022年7月3日付九州スポーツ(※九スポは朝刊紙です)

しかし、インターネット上で検索される量は圧倒的に「ソフトバンク」が多いのが実情。もちろんそれぞれ企業名、動物名での検索結果も含まれているとはいえ、より多く検索される単語を使うことは重要です。

Googleトレンドより

小さいことかもしれませんが、塵も積もれば山となる。日頃の積み重ねが重要です。このような形で感覚だけではないデータを使って〝最適な単語〟を使用することを心がけています。

ここまでWebの見出しについて書いてきましたが、致命的な欠陥があります。それは「おもしろくない」ことです。真面目な角度でやったところでそこは他の真面目なニュースサイトのフィールドになってしまいます。あくまで東スポは〝エキサイト新聞〟で、東スポWebはそのWebメディア。しかし、データも重要。「データ」と「おもしろさ」、その中間が取れるよう、日々奮闘しております。

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