潮﨑豪「大ブーイングで返されて大惨事寸前になっちゃいました」【思い出したくない恥バウト】
ノアのGHCヘビー級王者・潮﨑豪にも思い出したくない試合はある。2008年を米国ROHでの修行に費やした潮﨑は、同年12月27日(日本時間28日)ROH最後の試合を「散々だった」と振り返る。
普段と違うコスチュームでミス1つ…
僕はROHではヒール(悪役)ユニットに入ってて、ROHの正統派チームとの決着戦でした。試合は6人タッグのストリートファイト戦。3カウント、場外カウントはなしで凶器使用OK。それだけなら単なるハードコアマッチだけど、ROHの社長から「普段のコスチュームとは別のものにしてくれ」って言われて戸惑いました。
そもそも、ストリートファイトマッチってのが分からない。メリケンサック着けたりするのかなって思って、近くの武器屋さんとかのぞいたりもしました。「そういえば佐山(聡=初代タイガーマスク)さんのところでスーツ姿で試合(注・掣圏道)してるのあったな。ああいうのかな?」とも考えたんですけど、スーツはもったいない。自分なりに考えた結果、練習着のハーフパンツにタンクトップで出場することにした。これが失敗でした…。
会場に着いたら、パートナーの2人はちょっとボロボロのジーンズにTシャツ、手にバンテージをグルグル巻きにしててカッコいいんですよ。なんかワルって感じが出てて。対戦相手も正統派らしいコスチュームを着てきてるのに、自分だけ気の抜けた間抜けなチンピラって感じで恥ずかしかった(苦笑)。
試合後のポーズでミス2つ…
試合も僕が捕まって負けちゃって全くいいとこなし。これがROHでの最後の試合だったんで、試合後は「サンキュー、シオザキ」的な意味で拍手とか起こってたんですけど…。でも、僕は悪役だったんで「ここはカッコよく見せなきゃいけない」と思って、こう(右アッパーに左手を添える挑発行為)やったんです。歓声がもっと起きるかなって思って。そしたら逆に大ブーイングで返され大惨事寸前になっちゃいました(苦笑)。
試合後はROHのみんなから「大丈夫か?」って聞かれ「メイビーOK」って答えてたけど、全くOKじゃなかったよね。嫌な思い出です…。