【悲報】新入社員として甘やかされるのもあと3か月…
東スポ新入社員による「超デジャブ採用」シリーズのお時間となりました。3周目も文化部・日影舘一道からのスタートです。
どうやら春には我々にも後輩ができるみたいです!
しかし正直教えられることなんて何もない。何ならいつまでも〝1年生〟として上司や関係各所から甘やかされていたい。さらに、優しい先輩方が2年目の我々に対して豹変する可能性まで考慮すると不安で夜も眠れません。
他紙の同期が見せてくれるハムスターだけが癒やしです。ハムちゃんかわいい。
先輩になるための〝予行演習〟します
不安ばかり言っても時間は過ぎてしまうものなので、先輩として堂々とした姿を見せるべく、この場を借りて〝予行演習〟をしたいと思います。
読者の皆さんを後輩に見立てて、日々行われている芸能イベントの流れを説明してみます。「記者会見」や「イベント」などの取材の流れを知っている方は少ないと思うので、聞いておいて損はないと思います。私の練習に、しばしお付き合いください。
取材前日
まずは「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」というイベント情報が盛り込まれた「プレスリリース」という紙をデスク(上司)から受け取ります。この紙には5Wのほかにも、困った時の連絡先や情報解禁時間などが書かれています。これさえあれば大丈夫。
もう一つ前日までにやっておくべきことは「Yahoo!ニュース」や「東スポWEB」のチェックです。明日登場予定のタレント名で検索をかけると、大抵の場合その人物に関する最近の記事が出てきます。こういったトピックスをある程度抑えてから行かないと現場で困る場面が多々あります。
たとえば、上の写真にあげたHIKAKINさんを取材する場合は「元旦に一般女性と結婚発表」「能登半島地震に1000万円を募金」などのニュースが目に入ると思うので、とりあえず覚えておきましょう!(2024年1月現在)
取材当日
遅刻のないように現場に到着したら、「報道受付」で元気よくあいさつして名刺をお渡しして会場入りします。席は前から「スチール(静止画カメラマン)」「ペン記者(執筆担当者)」「ムービー(動画カメラマン)」の順番で座ることが多いです。カメラマンが同行している場合はペン記者席に、記者単独の場合はスチールエリアにいれば問題ないです。ほかにもスタッフさんの指示がある場合は必ず従いましょう。原稿を書く場合は、このタイミングで書ける範囲を埋めておきます。
イベント中
撮影しながら原稿を書き進めます。「フォトセッション」と呼ばれる時間や、入場時・降壇時などはできるだけ撮影を優先しましょう。
他にも報道陣向けの「質疑応答」が設けられている会見では、タレントさんに聞きたいことを直接聞けるチャンスです。あまり難しく考えすぎると緊張して聞けないので「自分が疑問に思っていることはみんな疑問に思っている」の精神で聞いてみましょう!
(ちなみによくネットニュースなどで見かける「報道陣にツッコまれ…」という場面は、大抵この時間に生まれています)
イベント終了後
イベント中に記事を送ることもありますが、大抵の場合は終了後に記事の体裁を整える作業に取り掛かります。
イベントは大体30分から1時間ほど。これを全部原稿にすると長すぎるので要点だけを記事にします。これが本当に難しい…。芸能人の方は基本的にお話上手なので思わず全部原稿にしたくなるんです。
ただ慣れてくると「ここは見出しになる!」というポイントが分かるので、その付近を中心に原稿を組み立てるとスッキリしたものになります。
他紙の方々と一緒に書いたり、1人で作業したり。頑張って原稿をデスクに送ったらひと段落して次の現場に向かいましょう。
まとめ
おおまかにいうとこんな流れでイベントの取材は行われています。他にもライブやインタビューなど様々な形式がありますが、この基本的な流れを抑えておけばとりあえず取材はできます。分からなかったら現場のスタッフさんに聞きましょう。そこで名刺を切っておけば、意外とつながりができたりします。顔が広いに越したことはありません。
芸能・社会担当の記者として配属されて約9か月。2023年は大きく芸能界が動いた1年だった気がします。私もその世界の端の端に生きるものとして、さまざまな場所に足を運び色んなシーンに遭遇しました。そこそこ頑張った気がします。
まだ見ぬ後輩に舐められないように、2年目も精一杯頑張ります。