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大谷晋二郎の72時間ぶっ通し飲み【豪傑列伝#8】

 ゼロワン関係者の間では、大谷の酒好きは周知の事実。浅井啓貴広報によれば「飲まない日はないと思います。毎日飲まないと眠れないらしいですから」というほどの酒好きだ。

【大谷の話】お酒は大好きです。5~6年前のゴールデンウイーク(GW)に丸3日飲み続けたこともあったなあ。引っ越したばかりだったからパーティーが開きたくて、近くでのれんにちょうちん、座布団を買って、行きつけの居酒屋からコースターとメニューボードまでパクってきてね(笑い)。僕は夢中になったら止まらない人間なんで、部屋の雰囲気も凝って居酒屋風にして…。飲み友達50人に「今から居酒屋『晋』開店します」っていうメールを送っちゃったんです。そしたら来るわ来るわ、10畳くらいのリビングが本当にギュウギュウ詰めになっちゃいました。

大谷の酒は時間、量ともに尋常ではない

 飲めや食えやの大騒ぎをしていた大谷だが、誰しも限界はある。時間がたつにつれて来客たちも潰れ、飲み疲れた大谷もこっそりとベッドで横になったのだが…。

【大谷の話】GWということで友達は次から次に来る。僕がちゃんこ鍋作って振る舞ったり、女の子が料理やらつまみを持ってきてくれて、もうてんやわんやの大騒ぎ。しかもみんながアルコールを持ち込むから酒が尽きることもない。いやあ、酒池肉林とはあのことですね。でもね、20時間、30時間たつにつれてやっぱりみんな1人、2人と倒れていくんですけれど、何しろ50人以上にメールを送ったわけだから次から次へと入れ代わり立ち代わりでやって来るんです。だからみんなは一回帰って復活して戻ってくるのに、僕だけは帰るところがない。そのうちに恐ろしい睡魔に襲われて…。こっそりベッドに潜り込んだら「マスターが寝てんじゃねえ!」って、強烈なダイビングボディープレスで叩き起こされちゃいました。

これだけの大人数、男と女がいれば、やはり芽生える恋もあったのか?

【大谷の話】その時はすでにもういい年こいたオッサンだったけれど「青春」もしたなあ。多摩川が近くだったんで、15~16人で多摩川まで歩いて行って花火をしました。周りの人から見たら変な集団だったでしょうね。えっ、一緒にいた女の子たちと何かなかったか? ヘッヘヘ、何もないですよ(笑い)。

大勢の学生に囲まれる大谷。居酒屋「晋」には入れ替わり立ち代わりこれぐらいの人数が集まった!?(2002年11月、東京・武蔵野市の亜細亜大学)

 結局、宴会は丸3日続き、ようやくお開きとなったという。飲んだ酒の量たるや、空きボトルで6畳のキッチンが埋まるほどだったとか。若さゆえにできた“狂行”だが、現在36歳となった大谷は酒とどう付き合っているのか?

【大谷の話】最近ですか? そういえばこの間、記憶をなくしてしまいました。花見をした帰りのことです。渋谷行きの東横線に乗って自由が丘で乗り換える予定が、ちょっと寝てる間に乗り過ごしてしまって。反対の電車に乗ったらまた寝て今度は元町・中華街…。結局これを何度も繰り返して、最後は元町・中華街で終電を降りてタクシーで帰りました(苦笑)。

 結論として大谷はこの5~6年、酒のたしなみ方を全く学習していないようだ。ゼロワンのある若手は「Tシャツを引き裂かれた」とも証言する。どうやら年齢を重ねるごとに酒に弱くなってきたようだ。身は固めずともお酒とは一生付き合うのだろう…。(編注・大谷選手は2013年7月に結婚しています)

※この連載は2009年4月~2010年3月まで全33回で紙面掲載されました。東スポnoteでは当時よりも写真を増やしてお届けします。

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