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【後編】リスナーのみなさんに救われた話

私の名は楓あん。ご縁があって「東スポCH!」のパーソナリティーを担当させて頂いている。前回はニュースを読むことになった〝私の問題〟にスポットを当てたので、後編では日々一緒にトークをしてくれるデスクについてお伝えする。

喋っているデスクのクセがすごい

「東スポCH!」に出演するデスクはレギュラーメンバーが5~6人。それぞれ得意分野があるので、ジャンルによっては他のデスクにご参加頂く場合もある。

デスクの皆さんニュースのプロ。
色々精通しているし、話もめちゃくちゃ面白い‼

しかし、彼等はもちろん書く事のプロなわけで、いきなり喋って、と言われてもそりゃ無理な要求である。数か月続けていくうちにそれぞれのクセが見えてきた。 

・独り言のように、ぼそぼそ喋りがち
・「どうなんですかねぇ?」と、なぜか疑問形で終わりがち
・めちゃくちゃせっかち
・話が長くなりすぎて、終わらない…
(※ボイシーは1チャプター10分の時間制限があり、10分を超えると勝手に録音が止まる仕様になっていて、それに気づかず2人で喋り続けてしまった)

一気に突き付けられたこれらの問題にどう対処したらいいの!?
私は焦りの渦に飲み込まれていった。

 オジサンデスクとの会話は3パターンで対応できるかも

ということで、まずはそれぞれのデスクと少しずつ雑談をして、各々のクセや得意分野を徹底的にチェックすることにした。

どんな返しをすれば楽しさが倍増するのか、聞きやすい音声にするにはどうすればいいのかなど、目指している楽しいトークに近づける手がかりを少しづつ見つけていった。

そして日に日に、この面白さを少しでも多くのリスナーに届けたい!という要求が増していった。

私たちが楽しいトークをすればきっとリスナーさんも楽しんでもらえるはずと考え、そのための方策を考えた。

・こちらが話を振ったり聞き返したりしたほうがいいタイプ
・収録前に、話の方向性を打ち合わせしたほうがいいタイプ
・THE 放し飼い

というざっくり3タイプの攻略法で大体対応できるようだと分かってきた。うまくいく日もあったが、気負い過ぎて空回りの日も多くあった。
上手に面白くできた日はガッツポーズである。

芸能ウラ話や、タレントさんたちの意外な一面、取材での面白話、またテーマに因んだデスク個人のプライベートエピソードなどなど、次々と魅力的な話が炸裂する。

しかし別の問題にも気が付いた。私がめちゃめちゃ素で笑っている(=リスナーそっちのけで楽しんじゃってる)

デスクの話に被っちゃってるし、ツッコミが独り言になっちゃってる!
さすがにヤバイと思い、ダメだし覚悟で担当に話すと、想定外の反応が返ってきた。。

 担当者がダイジョーブ星人でさらにモヤっとする

デスクとの音声収録が終わったあと、私はオープニングやエンディングを録り、当該ニュースのURLを貼り付けたり、放送名をつけたりして、担当者に最終チェックをしてもらう。

悪戦苦闘が続いたある日、「こんなんで大丈夫でしょうか?」と意を決して聞いてみると、「全然全然、ダイジョーブっすよ!!」という返事が返ってきた。

ん??私は拍子抜けして、かなり間抜けな顔でポカンとしていた(マスクしててホント助かった))
この担当者、実は何も考えていない人なのかな?
既にどうでもよくなっちゃったのか?
はたまた放置プレイなのか?

瞬時にいろいろ思いついたが、答えはすぐに判明。
忙しいのだ。忙しいとき、彼はダイジョーブ星人と化すのだ。
「ダイジョーブっす!」「やっちゃってください!」「なんでもいいっすよ!」「お任せします!」という彼にとっての〝標準語〟を話す。

 かなりモヤッとしたが、まあダイジョーブ星人が大丈夫というのだから大丈夫なのだろう、そう前向きに捉える事にして、日々の「お勉強」に励み、やがて少しずつ楽しい放送の回が増えていった。

突然ですが、ウチの猫ちゃんです

間違いを指摘してくれたリスナーさん、ありがとうございます!

それなのに、リスナーの伸びが鈍い。Voicyのチャンネルは学習系が多いので、芸能ネタのような内容は引きが弱いのだろうか…。理由を考えてもいまいちわからないまま、日々の放送に追われていた。

 リスナーさんからダメ出しが入った日もある。仰るとおりのご指摘だった。どんなに面白い話でも、聞いていて不快な人もいるんだよなぁ、と今更ながらに反省した。
不快感を与えない表現にしたり、根拠のない断定や押し付けをしないように、そしてもっと聞きやすいように滑舌の練習もしなきゃ、と襟を正した。

年末はもっとピンチだった。年末年始用に複数の収録を済ませていたのだが、違う日のエンディングを放送してしまったことがリスナーさんの指摘で判明したのだ!

しかも私は出先で編集作業ができない。担当に速攻連絡したが全く音沙汰無し。一刻も早く差替えなきゃ、と焦る私にやっと担当から返信が来た!

「セブン-イレブンで忙しいー!」

 ダイジョーブ星人に聞いた私がバカだった。しかも意味不明!
どどど、どうしよう!!

脂汗を書きながら他のデスクに助けを求めどうにか修正。ミスを持ち越すことなく無事に新年を迎えられた。

 末永くよろしくお願いします

まだまだ課題だらけの「東スポCH!」だが、デスク達の魅力はどんどん増していっている。ニュースにその魅力をもっともっと反映させていきたい。

そして隔週土曜の「ごろごろサタデー」では、ギリギリの本音トークや、それぞれの人となりも少しづつお披露目して盛り上げていきたいと考えている。

またスペシャル放送ではいろんなジャンルのゲストをお迎えし、内容を更に充実させてワクワクしながら聴いて頂ける放送を増やしていく予定である。

宿題は尽きないが、これからもこの楽しい楽しい戦いは続いていくのである!


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