読者が聞きたいことを質問できるよう取材に取り組みたい
はじめまして。
募集期間たった10日間、東スポ独自の超ゲリラ採用…改め〝超デジャブ採用〟を経て入社しました、日影舘一道です。今年度の新入社員は私含めて6人でした。
「今年も東スポnoteで新入社員の仕事ぶりを紹介してもらうからよろしくね」と編集長に頼まれ、グループLINEで書く順番を相談したところ5人とも既読スルー。仕方なく私が強引にあみだクジで決めたら「勝手に実施されたくじに効力あるのか疑問ですなあ」と駄々をこねる同期。トップバッターの押し付け合いとなりましたが、仲良しでやる気満々な我々を、どうぞよろしくお願いします。
音大出身の私がなぜ東スポに?
激しい抗争に敗れ、泣く泣く1番手を務めることになりました。何を書くか悩みましたが、とりあえず自己紹介から始めたいと思います。
出身はとある音楽大学です。舞台演劇を専攻として演技の勉強をしながら、実際に声優として仕事をしていました。趣味はヲタ活で、ジャニーズや地下アイドル、舞台俳優に二次元の警察官、戦国時代の武将と幅広く〝推しメン〟がいます。美男美女が大好物です。整った顔面からしか得られない栄養素って、ありますよね。あ、「SixTONES」の読み方は「シックストーンズ」じゃないです、「ストーンズ」です、先輩。 …弊社はおじさ、ではなくナイスミドルで溢れています(笑)。
さて、東スポといえば「競馬」「プロレス」「UMA」などを思い浮かべる方が多いかと思います。学生時代、私はこれらのコンテンツについて全く知識がありませんでした。お馬さんは顔の違いがわからない、プロレスは恐ろしい、令和の時代にUMAはいない!といった具合で、興味がなかったという表現が正しいかもしれません。
では、経歴も趣味も何もかも東スポと関わりがない私が、なぜその門を叩いたのか。結論から申し上げますと「この会社、なんか面白そう~!」と感じたからです。我ながら薄すぎてビックリの志望動機です。就活のタイミングと「超デジャブ採用」が重なったことなど、偶然の連続でまさかの入社が決まりました。
研修期間中の思い出深い3つの取材
高見沢俊彦さんのオーラ
入社から1か月が研修期間でした。ほとんどの部署を回るため、野球に芸能に格闘技にスケートに…とたくさんのコンテンツに触れることができました。その中でも思い出深い3つの取材をご紹介したいと思います。
「文化部」は芸能班、社会班に分かれて今、世間が注目しているニュースを追いかけます。
研修初日はTHE ALFEEの高見沢俊彦さんの取材へ行きました。自身3作目となる書籍を出版されるそうで、作品とゆかりのある東京・神田明神で記者会見がありました。
「意地でも質問してこい!」と釘を刺されていたので震える声で挙手。「あ、あの、最近ハマっていること、なにかありますか?」と意味不明な質問をした私に「『THE ALFEE』ですかね。来年でデビュー50周年を迎えるので、バンドがどうなっていくか楽しみ」と柔和な表情で答えてくださいました。優しすぎるし、なんて素敵な回答…。本当にかっこよかったです。
モイネロ投手にお尻を叩かれた
「運動一部」は野球を担当する部署です。研修は実際に球場へ行きます。憧れの選手と〝ゼロ距離〟です。推し球団のソフトバンクが研修期間に関東で試合をするということで、東京ドームとベルーナドーム(西武戦)、ZOZOマリンスタジアム(ロッテ戦)と3つの球場へ向かいました。ベルーナドームで迷子になってしまい関係者エリアをさまよっていたところ、モイネロ投手と遭遇。「ナニシテンダオマエ(笑)」という表情で、おしりを叩かれました。〝ゼロ距離〟ってそういうことです。優しいタッチで全く痛みはありませんでした。
ちなみに取材へ行った3試合は全敗しました。私の責任かもしれません。ファンの皆さん申し訳ございません。それでも同い年の増田珠選手の活躍が見れて、楽しい研修でした。
宇野昌磨選手に会えて「夢のよう」
「運動二部」は野球以外のスポーツ全般を担当します。ゴールデンウイークは横浜へアイスショーの取材に行きました。元・舞台人の私にとって、氷上のエンターテイメントに触れられる仕事なんて夢のようです。宇野昌磨選手の豊かな表現力は圧巻の一言。あの小さな体で会場中を虜にします。取材では言葉を選んで、冷静に話されていたのが印象的でした。
この日はたまたま若手の先輩方との研修でした。ざっくばらんにお仕事の話をしてくださった記者の先輩、優しく話を聞いてくださったカメラの先輩。2人から聞くお仕事の話はとっても濃くて、そしてリアルで、身が引き締まる思いでした。早く先輩のようにバリバリ仕事ができるようになりたいです。頑張ります。
ミーハー心も大切らしい
研修期間が終わり、私は文化部への配属が決まりました。記者会見や舞台など「決まりモノ」と呼ばれる取材へ行く毎日です。
先日秋葉原のコンセプトカフェ(いわゆるコンカフェ)に取材へ行きました。取材は早々に終わり、なぜかキャストの方の接客を体験してきました。もちろん原稿を書かなければいけませんが、かわいい女の子と話すのが仕事なんてラッキーとしか言いようがありません。
毎日違う現場に向かって、違う人を取材します。そして相手は芸能人ということでめちゃくちゃ顔がきれいです。眼福です。良い顔面を拝める日々、ハッピーです。
そういえば、思いっきりコンカフェを楽しんでいた先輩から、帰り際にこんなことを言われました。「ミーハー心って大事。忘れちゃだめだよ」とのこと。まだ入社2か月ですが、正直大変なこともたくさんありました。帰りの電車はいつもウトウトです。それでもミーハー心から来るモチベーションは凄まじく、毎日ウキウキで現場に行っています。
楽しむ気持ちを大切に、芸能人と直接会うチャンスをもらっているからには、読者が聞きたいことを代表して質問する精神で取材に取り組んでいきたいと思います。
最後に…。途中でご紹介した記事は、先輩方に助けられながら私が書いたものになります。入社2か月でこんなに記事を書く機会をもらえました。「楽しい」だけの仕事ではありません。でも「やりがい」がたくさんありました。次に私が担当する時には、「やりがい」の部分をもっと分かりやすくお伝えできたらなと思います。文章力、磨いておきます。(文化部・日影舘一道)