30年前の宝物「Jリーグ・バー」についていたホログラムシールを発掘してん
2023年はJリーグが30周年を迎えた1年でした。12月5日に行われた年間表彰式「2023Jリーグアウォーズ」ではヴィッセル神戸の初優勝に貢献したFW大迫勇也選手が最優秀選手賞(MVP)を受賞。そのバックパネルにも「J.LEAGUE 30TH ANNIV.」と大きなロゴが躍っていました。あの歓喜から30年も時が過ぎたのだと思うと感慨深いものがあります。
1993年5月15日、ヴェルディ対マリノスによるJリーグ開幕戦は国立競技場で行われ、この試合の様子はNHKで全国中継されました。世帯平均視聴率は32.4%を記録。当時、小学生だった私もテレビにかじりつくように開幕戦を見たことを覚えています。サッカー大好きサッカー少年だったからではありません。あのときはJリーグが始まることで日本全体が変わるかもしれないんじゃないかという高揚感に包まれていました。「野球しようぜ!」が当たり前だった時代に「サッカーしようぜ!」が増え始め、この年の後半あたりからスラムダンクのテレビアニメ放送が始まったことで「バスケしようぜ!」と言い出す友人も現れました。日本経済のバブルは崩壊していましたが、少年たちの遊びは豊かになっていました(余談ですが『BANDやろうぜ』という音楽雑誌もありました)。
まさかまさかで鹿島アントラーズが1993年のJリーグ1stステージを制すると、私が育った茨城県はとてつもない盛り上がりを見せました。クラスに「Jリーグを生観戦した」と報告する子がいたら、「いいな~」「すげぇ!」の嵐。ジーコはもちろんアルシンドまで神様扱いだったような記憶があります。私はアントラーズの右上がりのロゴ「Antlers」をかっこよく書きたいがために親に筆記体を教えてもらいました。
そしてエスキモー(森永乳業が2010年まで使用していたアイスクリームブランド)から発売されていた「Jリーグ・バー」をよく食べました。確かスポーツドリンク味のさわやかな氷菓で、おまけはホログラムのシール。キラキラ光るところがたまらなかったのでしょう。さらに当たりが出たらテレホンカードがもらえるプレゼントにも当選して、それも宝物にしていた記憶があります。
「Jリーグチップス」(カルビー)を食べて、Jリーグの各チームのマスコットキャラクターがデザインされたカセットテープ「CDixⅡ」(SONY)で好きな音楽を聞きました。タイアップはすさまじく、「Jリーグカレー」「Jリーグふりかけ」(いずれも永谷園)なんてものもありました。チアホーンは買ってもらえませんでしたが…ブブゼラ(2010年の南アフリカW杯で話題に)も買わなかったし、まぁいいでしょう。
2024年シーズンのJリーグは2月23~25日に開幕します。東京ヴェルディが16年ぶりにJ1復帰を果たしたことで「東京ヴェルディvs横浜F・マリノス」という開幕戦が実現。大きな話題を呼びそうです。最後に懐かしさがこみ上げる30周年記念ムービーをどうぞ。(東スポnote編集長・森中航)