プロ野球の遠征を格安で行く方法【交通手段編】
こんにちは。新入社員の加田と申します。
私は、横浜DeNAベイスターズが好きです。学生時代はなるべく安く移動することを心がけて、各地の球場を飛び回っていました。〝なるやす〟で移動できたときはうれしいですし、プロ野球の球団がない北陸や四国地方だと、そこで暮らす小中学生の野球少年や昔からのオールドファンにとっては1試合が一大イベントなので、お祭り気分を肌で感じることができます。マイアミまでWBCを見に行く(卒業旅行です!)ほど遠征マニアの私が、おすすめの格安移動手段をご紹介します。
新幹線は使わない
お金をかけずに球場に行く上でポイントは1つ。新幹線を使わないことです(笑)。
本数が多い+速いので利便性は高いのですが、その分値段が高い…。新幹線を回避することで、費用を節約できます。
おすすめの交通手段①青春18きっぷ
時間はあるけどお金がない学生時代に、お世話になりました。
1日あたり2410円で全国に移動ができます。所要時間は、東京から名古屋まで約6時間半、大阪まで約9時間です。
プロ野球では基本、平日は18時から試合が始まります。当日の朝から移動して、バンテリンドーム、阪神甲子園球場、京セラドーム大阪には、試合前に到着できます。
18きっぷでは、通称〝熱海ダッシュ〟が有名でして、熱海駅での乗換の時に乗り遅れないようにみんなで走ります。階段でトランクケースを持って走る方も多いのですが、危ないので皆さん〝トランキーロ〟です。
おすすめの交通手段②夜行バス
利用される方も多いと思いますが、その中でもおすすめが「4席足元広め全席フルリクライニング」です。前後のリクライニングトラブルに巻き込まれる恐れがありませんし、足元が広い分普通の4列シートよりも快適です。
ナイトゲームは大体21時前後に終わるので、新幹線だと終了後に移動するのが厳しくて、宿泊費もかかります。
帰りが夜行バスだと、その分節約できるのもポイントです。
夜行バスの懸念点は、早朝に到着してもすることがないことでしょうか。昼行バスも1つの選択肢ですが、名古屋だと、名古屋駅から柳橋中央市場まで歩くことができ、この市場は朝から開いています。朝6時から“朝ラー”をやっているお店があるのです!
おすすめの交通手段③格安航空
成田空港まで移動しなきゃいけないというデメリットはありますが、九州や四国に5000円程度で行けるときも結構あります。ただし、基本キャンセルができないこと、荷物を預けるのにもお金がかかる点には注意が必要です。
航空会社の公式サイトで予約するのが一番安いです。昨年は「ピーチ」を利用して、沖縄セルラースタジアム那覇へ行きました。
難所・広島
ここまで3つの移動手段を説明させていただきましたが、中には移動に関してなんとも言えない場所もあります。
それは、広島東洋カープの本拠地マツダズームズームスタジアムがある広島です。
夜行バスだと、所要時間が12時間。飛行機だと、広島空港から広島駅までバスで50分かかりますし、運賃が片道1450円も地味に高い…。「ピーチ」、「ジェットスター」といった主要な格安航空も、開通していないです。
18きっぷで行くにしても、東京から移動した場合、当日の18時には間に合いません。広島駅に着けば、球場まで徒歩で向かうことができるのですが…。
運命を変えた新潟遠征
私はマスコミ志望で就活を進めていましたが、なかなかうまくいかず…去年のちょうど今ぐらいの時期でも内定がまだゼロでした。それでも大好きな野球遠征は続けていたのですが、新潟にDeNA戦を見たあと、友人ととあるラーメン屋さんに入りました。
「ユニフォーム脱いでから店に入れよ」
私は友人のその言葉を無視しました。
店内でラーメンを注文し待っていると、とある建築会社の役員の方に声をかけられました。どうやらその役員の方もベイスターズファンらしく、自分がユニフォームを着ていたことで、声をかけてくれたそうです。お酒も入り、話が盛り上がる中で「お前らうちの会社来いよ」とお誘いをいただきました。その言葉がきっかけで人生初の内定をいただき、私はいったん就活を終えました。
しかし、自分の周りではマスコミ業界から内定をもらう子が多く、記者職に未練がある自分の中には「本当にこれでいいのだろうか?」という思いが日に日にわいてきました。
私は自分の中で踏ん切りをつけようと思い、採用時期が遅かった東スポに最後のエントリシートを出しました。面接では、公園の鉄棒を使って内藤哲也選手の決め技〝デスティーノ〟の練習をしているという話をして、そんなエピソードに食いついてくださったのが、自分が所属する部署の部長です。そして今、こうして東スポnoteを書いています。
結局、建築会社の内定を辞退することになりました。不義理なことをしたので、大変申し訳なく思います。
役員の方からは「目標にしていた仕事に就けるのであれば納得です。仕事が落ち着いたら、就職祝いをしましょう」とありがたいお言葉をいただきました。
もしも自分が新潟遠征に行かなかったら、あるいは友人からの一言に素直に従っていたら、今ごろ自分は何をしているのだろう…と疑問に思う瞬間があります。
建築会社の役員の方に声をかけていただいたのも、東スポに就職できたこともなにか不思議な縁を感じています。快く送り出してくださったことへの感謝を忘れず、これからも自分のフットワークの軽さを生かして記者として頑張ります。(運動2部・加田晃啓)