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風香「ポロリ、どんとこいってくらいの覚悟で作りましたから」【思い出したくない恥バウト】

 女子プロレスラーのコスチュームは大胆なものが多い。戦うアイドルこと風香のコスチュームは、露出が多いことで有名だった。そんな風香だけに、やはりコスチュームにまつわる失敗談があった。

試着なしのコスチュームで試合したら…

 3年前の格闘美(現在は活動休止)の試合で上半身が白、下半身が黒の少しぶかぶかしたブルマーみたいなコスチュームに変えたときだったんです。どんな試合か覚えてないんですけど、タッグ戦で渋谷シュウちゃんがいました。

「風香祭り」で父・柿本政秀(左手前)がポーズを決めているスキに長兄・元気(中)をフォールする次兄・大地(左)と風香(2008年2月、新木場)

 普通、コスチュームを変えるときは1週間前に試着、練習して不備を直すんですが、このときはコスチュームを製作した会社の都合で当日に初めて着たんです。練習で試しもしないまま試合したら、コスチュームの上が少しずつズレてきちゃって…。

「ヤバイ、ポロリしちゃう」って思ったんですけど、立ったまま直したらお客さんにバレちゃうじゃないですか? だからワザと転んで逆エビ固めをさせて、ほふく前進でロープに逃げてる間に必死でズリ上げて何とか助かったんです。

「ああ、やっと助かった…」って思って(コーナーから)試合を見てたら、今度はシュウちゃんの上のコスチュームのパッドがはみ出してるのに気が付いたんです。パッドって何のこと?って思う方がいるかもしれないですけど、女子はみんな胸の形がキレイに見えるようにパッドを入れてるんです。余談ですけど、私のは“ミルフィーユ”って呼ばれてます。意味はみなさんで考えてください(苦笑)。

本物パンツが見えちゃった

 何とか試合を無事に終えて、ホッとして控室に戻ったんですけど、そしたらレフェリーが飛んできて「風香ちゃん、パンツ丸見えだったよ」って言うんですよ。何のことだろうって思ったら、下着の上にはくアンダーを着けてなくて、自分の本物のパンツが見えちゃってたんです。確かに言われてみれば試合中、カシャカシャってカメラのシャッター音がすごかった。フィッシャーマンズスープレックスをしたときとか…。

ポロリ覚悟で作製したシュートボクシング用のコスチュームを公開する風香

 後でレフェリーから聞いたんですけど、ひな壇のお客さんのカメラのフラッシュがすごかったそうです。ちょっとショックでしたね…。

 でも、今はもう吹っ切れてますよ。最近、シュートボクシング用に新しく製作したコスチュームは「ポロリ、どんとこい!」ってくらいの覚悟で作りましたから。まあ、ポロリしないことが一番ですけどね(笑い)。

※この連載は2009年4月から10月まで全14回で紙面掲載されました。東スポnoteでは写真を増やしてお届けする予定です。

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