「度胸7割、実力3割」で長く活躍した男【野球バカとハサミは使いよう#32】
勝負度胸が光った安田猛 プロ野球で一流の投手になれる条件とは、必ずしも体が大きいことや速いボールを投げられるということだけではない。例えば、1970年代に活躍したヤクルトの技巧派左腕・安田猛のように、身長170センチ前後と小柄で、ストレートの球速もせいぜい130キロにもかかわらず、長らく活躍した投手もいる。
安田はペンギン投法と呼ばれた独特のサイドスローからの緻密なコントロールを武器に、75~78年まで4年連続2桁勝利を記録し、さらに最優秀防御率賞を2年連続(72~73年