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【プロ野球】「野球バカとハサミは使いよう」山田隆道著

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“球春到来”に合わせ、2012~13年にかけて東スポ紙面連載された往年のプロ野球選手から処世術を学ぶコラムを復刻します。選手のエピソードから導かれる教訓は日々の生活に役立つこと間…
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#皆川睦雄

模倣は成長の母なり【野球バカとハサミは使いよう#15】

気持ちが入っていないからボール!? 実は大事な〝精神論〟 巨人のV9時代が始まる1965年以前、当時の関西では南海ホークスが絶大な人気を誇っていた。その理由は、なんと言っても南海が強かったからである。エース・杉浦忠や4番・野村克也らを擁し、50年代には5度のリーグ優勝を果たした。  そんな中、サイドスローの先発投手として活躍したのが、皆川睦雄である。彼は通算221勝と、杉浦の187勝を超える成績を残したものの、人気面では杉浦に劣る不遇な投手だった。  それはおそらく、皆川

前例がないなら自分で作ればいいのだ【野球バカとハサミは使いよう#6】

地味ながら通算187勝、華麗なるサブマリンといえば… 球史に残るアンダースロー投手といえば、多くのプロ野球ファンは杉浦忠と山田久志を想起するだろう。1950~60年代の南海を支えた大エース・杉浦には59年に記録した年間38勝、日本シリーズ4連投4連勝など数々の伝説があり、一方、阪急を支えた山田にも3年連続MVPや12年連続開幕投手、通算284勝など輝かしい偉業の数々がつきまとう。  数字だけなら通算221勝の皆川睦雄(元南海)も並び称されておかしくないのだが、そこは人気商売