近鉄移籍で顔つきまで変わった投手【野球バカとハサミは使いよう#34/最終回】
トレード移籍で放出されても謙虚に投げ続けた 香田勲男といえば、1980年代後半~90年代にかけて、天下の巨人軍の先発ローテーションの一角だった好投手である。
140キロ超のストレートと90キロ台のスローカーブを武器に、90年には11勝。当時の巨人は斎藤雅樹、桑田真澄、槙原寛己の3本柱が全盛期だったが、これに香田と宮本和知を加え、5本柱と呼ばれることもあった。
中でも香田の名前が脚光を浴びたのは、近鉄と激突した89年の日本シリーズだ。このシリーズで巨人は球団初の日本一を