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レディースデーは男性への逆差別!?父と映画館に行った記憶

 性は生なり!  まだ私が子供の頃、つまり昭和時代の話です。父に連れられて映画館に行った時のコト。

 いぶかしげな顔をした父が「なんでレディース・デーはあるのに、メンズ・デーはないのか…」とブツブツ言っていました。一緒にお昼にレストランに行っても、「なんで女性にはデザートサービスがあるのに、男には何もないんだ? しかもランチタイムは見渡せばご婦人ばかり。男性は平日の昼間から、優雅にランチタイムを楽しむ人はほぼいないんだな~」とも言っていました。

日比谷映画劇場は昭和9年に誕生(写真は1965年)

 私はそれらに疑問を持ったことはなかったけれど、父が「男には何のサービスもないの? 不平等じゃない?」とお店の人に絡んでいる時が度々あって、私は意味が分からず、ただただ下を向いておびえていました。

 大人になった今は、確かに男性への逆差別だったのか?と考えますが、そもそもレディース・デーやレディース・プランは女性が割引になったり、特別なサービスを受けたりができる日。比較的、動ける時間に自由度が高い女性を対象にして集客につなげたいとの意図だったのでしょう。父がそんなに気にすることではなかった気がします…。

 現在はジェンダーレス社会に対応し、映画館のレディース・デーはなくなり、男女ともに割引になるサービスデーが設けられるように変わってきました。

パフェを食べる女性(写真はイメージです)

 でもあれこれ目くじらを立て始めたらファミリー・デーとかお子様デーとかシニア・デーとかはいいのでしょうか。おひとりさまデーもあるべき! バツイチ、子なし、猫飼いデーとか個人的に希望。それぞれの属性に合わせた多様なサービスがあるほうが楽しいと感じます。

熊本美加(くまもと・みか)医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。


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