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【生と性】高齢になってもアグレッシブに活躍している人はテストステロンが高い

 生は性なり! 友人からこんな悩みを聞きました。「実はね、90代の父親に女がいるみたいで。どうやらデリヘル嬢らしい…」。父親からスマホ操作の質問を受けいじっていたら「着物姿で来てくれるとうれしいが、ダメですか?」とか、「いつもの鏡の間で待っています」「会いたい」「愛してます」といった、怒涛のLINEのやりとりを見つけてしまい激しく動揺したと。私は「それ、めっちゃ元気やん」と笑ってしまったのですが、「自分の親だったらどうするよ?」と詰め寄られました。

写真はイメージです

 彼女のお父さんは昨年、奥様に先立たれた男やもめ。一人暮らしを望み彼女の家のほど近いアパートに引っ越してきました。彼女は頻繁に面倒を見に行き、介護サービスも利用して、自立した生活をしていたのです。とはいえ、高齢になってからの初の一人暮らしのお父さん。むなしさや孤独が募っていたのかもしれません。そんな心の隙間を埋めるために自分のお金でデリヘルを利用したとて、いったい誰が責めることができるのでしょうか?

 英雄色を好むと言いますが、70代、80代になっても社会的にアグレッシブに活躍している人は、男女ともに男性ホルモンであるテストステロンが高いです。そしてテストステロンが高い人ほど、長生きすることも医学的にもわかっています。セックスするしないにかかわらず性的意欲が高い人は元気でやる気があります。迷惑をかけたり、だまされるなどのトラブルには要注意ですが、エロも大事! 後日、私はそのデリヘル嬢を探し出して取材をしたのですが、その話はまたの機会に。

熊本美加(くまもと・みか)=医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。2019年に山手線内で心肺停止で倒れた経験から、救命救急、高次機能障害、リハビリについても情報発信している。著書に「山手線で心肺停止!アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて」。

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