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僕はスタジアムでJavaScriptを有効にする。

 こんにちは、デジタルメディア室の中澤です。普段は「東スポWEB」にかわかる業務に携わっているため会社に〝幽閉〟されていて、新聞社勤務なのに記事よりも各種アナリティクスツールやHTML/CSS/JavaScriptといったコードを目にする機会が多いです。そんななか、「2月に取材現場を勉強する!」ということで野球記者出身の上長に連れられ、4日間宮崎キャンプへ行ってきました。入社してから初めての出張です。

 実は以前、野球の現場取材に行く機会を何度かいただいたのですが、当時はコロナ禍で取材規制が厳しく選手への接触は禁止されていました。先輩からは「今行ってもできることないよなー」と同情のような声をいただいたこともあります。当時の自分が取材として行えたのはZoomでの囲み取材での質問のみ。そのとき少しでもできることをやろうとデータを調べて原稿にできるように頑張ってはみましたが、消化不良の感は否めませんでした。そのため今回の出張はあくまで勉強のためですが、とても楽しみなものでした。

ひなたサンマリンスタジアム宮崎、海風が気持ちのいい球場です(カメラ=藤原寛奈)

 宮崎空港に降り立ってまず巨人のキャンプが行われているひなたサンマリンスタジアム宮崎に行きました。2月後半からは侍ジャパンのキャンプが行われ、多くのファンが殺到したことでも話題になった球場です。球場では上長から取材記者のスケジュール、動きなどあれこれを教えていただき、以前の現場では見ることができなかったぶら下がり取材の風景も見ることができました。それに加えて私自身が中学生まで野球をやっていたこともあり、練習を見るだけですでに楽しい。これまでテレビでしか見ることができなかった風景を目の当たりにできた上、宮崎の青空の下で海風を浴びて、蛍光灯の光しか浴びることがない日々からの開放感はMAXです。

 楽しい出張もつかの間、普段の仕事がなくなるわけではありませんでした。そのため、球場でもWEBの通常業務に加えてオンライン会議を強いられます。

「WEB会議をしている怪しい一行がいる」と気づいた同期カメラマンに撮られていました…一番左が私です(23年2月、サンマリンスタジアム宮崎、カメラ=藤原寛奈)

 ちなみにこの写真のときに行っていたのは3月1日にローンチした東スポWEBへの会員基盤実装の会議。まだ機能はメールマガジンのみですが、今後は会員限定コンテンツの拡充も行っていく予定です。

 ほかにも、3月8日に開幕するWBCの一球速報機能についての会議も行っており、こちらも先日無事にローンチすることができました。宮崎出張の成果が着実に出ています。

 結局滞在した4日中3日間で球場内外から「青空オンライン会議」を行い、毎日WEBの作業をする羽目になりました。コロナ禍で働き方のあり方が大きな話題になりましたが、本当にいい時代になったと思います。東京から1000km以上離れた宮崎に行っても電源とインターネット回線がある限り、WEBの作業からは解放されない。まさにデジタル奴隷です(苦笑い)。

宮崎名物の辛麺を食べました。最近は東京でも見かけるかもしれません

 冗談は挟みましたが、百聞は一見に如かずと言うよう、これまでは先輩方や同期から取材現場について話は聞いていたものの、実際のイメージはなかなか掴めずにいました。我々WEBのセクションは、現場から送られてくる原稿や写真といった素材を、WEB記事というコンテンツにして配信する仕事がメインです。今回、取材現場の過酷さをこの目で見ることができて、今後のWEB作業に向けた心持ちが少し変わってきたような気がします。(デジタルメディア室・中澤昂弘)

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