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人気麻雀VTuber千羽黒乃〝師匠前夜〟と三浦大輔を語る

「東スポWEB」で配信した人気VTuber・千羽黒乃のインタビューはおかげさまで多くの方に読んでいただいた。大ヒット中の著書についてはもちろん、麻雀が面白くなる考え方やコツも語ってくれたが、そもそもどんなきっかけでVTuberになり、どのようにキャラを作り上げていったのか。「東スポWEB」の記事には入りきらなかった部分をnoteで公開する。

すぐに売れたわけじゃないのじゃ

――VTuberになろうと思ったきっかけは

千羽 5年ぐらい前に雀荘の後輩がパソコンで見ていた配信で初めて知ったんじゃ。「儂の麻雀を世界中に見てもらえるかも」と調べ始め、「これだ!」と感じたので、後先考えず3か月後にお店を辞めたんじゃから、今思うと人生最大の全ツッパじゃったと思う(苦笑)。

――2018年のことですよね

千羽 その頃は配信の同接(同時接続人数)が1人とか2人のときもあって、18年、19年の収入はほとんどゼロ。働いていた雀荘のオーナーが「本当に頑張ってくれたから」と包んでくれた10万円が本当に助かった。うちのお店は退職金なんてなかったのに、ありがたい限りじゃった。

――打牌の意図を分かりやすく解説する配信で人気を博すようになりましたが、どのような狙いでそのようなスタイルに?

千羽 そもそも「麻雀を見せる」という意味で、個性を出すのは非常に難しいんじゃ。攻撃型や守備型といっても、麻雀の知識がある程度ないと分かりづらい。しかも、ユーチューブなどには「麻雀は知らないけど、なんかカワイイ子がやってるから見てみよう」「オススメに出てきたから麻雀は知らないけど見てみよう」という人も多い。

――そういう人に攻撃型の打ち方をしたとしても伝わりづらい、と

千羽 そう、「この人ってすごい攻撃型だから見てみよう」とはならないんじゃ。逆に「めちゃくちゃしゃべってくれるから」「リアクションが面白いから」という方が見てくれるし、それでいて初心者にも分かりやすければ「おっ」となる。あとは麻雀を楽しみ、相手をリスペクトする姿勢に気を付けて続けているうちに、いろいろな方に見つけてもらえたのじゃ。

丁寧な説明も人気の秘密

――ちなみに、先ほど個性を出しづらいとおっしゃった麻雀の個性で言うと今はどんなスタイルですか?

千羽「メンゼンちょい寄りの打点大好き型」と言ったらいいじゃろうか。昔は小林剛プロのファンで、アガリ率と副露数が高くて打点はそれほどじゃなかったんじゃが、メンゼンを磨き直して、ハードパンチャー寄りになってきたんじゃ。今考えるとこれも良かったのかもしれん。高い手は誰が見ても「すごい」と分かる。〝配信映え〟するから、VTuberにも合っていたのかも

嬉しい循環が起こっているのじゃ

――VTuberとして著書が売れている実感ってあるんですか?

千羽 VTuberだからこそものすごく実感しておる。VTuberの視聴者の方というのは非常に優しく、特に自分が楽しんでいるコンテンツを周りに広げていく、発信していくことに対してとっても積極的なんじゃ。みんなが広げてくれている、嬉しい循環が起こっているのを感じておる。

――サイン入りの著書を大量に販売したのも話題で、重版のときには1000冊以上追加したとか。さすがに大変だったんじゃ

千羽 全くそんなことはないし、三浦大輔さんのスタイルにあこがれていたので夢のようじゃ。

――元プロ野球選手で現横浜DeNAベイスターズ監督の?

千羽 儂はかなりの野球好きで三浦さんのファンなんじゃが、現役の頃、こんな話があった。自分のサインが転売されていることを知った三浦選手は、それが暴落するぐらいたくさんサインを書いてやるぜ!と、さらにファンサービスに力を入れたんじゃ! あのときは本当にカッコ良くて、将来、自分がもし有名人になったらこういうことをやってやろうと思ったもんじゃし、実は儂も以前、サイン本を出したときにメルカリで売られて、ちょっぴり悔しい思いをしたこともある。だから全く苦にならない。まさか本当になるとは思わなかったが(苦笑)

ファンを大事にした三浦大輔

 ◇せんば・くろの 麻雀を愛する鴉天狗のバーチャルYouTuber。ネット麻雀「天鳳」で九段、「雀魂」で魂天の実績を持ち、チャンネル登録者数は12・8万人(2023年5月現在)。インタビューで触れている著書は「千羽黒乃の強くなる麻雀」(KADOKAWA)。中級者向けで「ポジティブ遠回り打法」「4倍アタックチャンス」など、本人命名のユニークな打法も収録されている。ダジャレも大好き。

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