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泌尿器科医の父が言っていた「みんな違ってみんないい」

 性は生なり! ご存じない方が多いと思いますが、私の父は男性医学の父と呼ばれている泌尿器科医の熊本悦明。「男を元気にしたい」との思いを胸に、男性医学の研究と臨床に取り組んでいましたが、2年前に92歳で他界しました。

 新発売の書籍『愛されるペニス~サイズ神話のウソ・ホント』(径書房)には、父から引き継いだ思いも盛り込みました。父は生前、「人は個々に生まれ持った生物学的な条件がある。みんなと同じでありたい、あるべきであるという意識は問題ではないか。それぞれが自らの条件に悩まずに、堂々と自信を持って生きることができないものか――」と言っていました。つまり、みんな違ってみんないいというコト!

玉石混交ゆえに正しい知識を知ることは難しい(写真はイメージです)

 人と比べる必要はないけれど、これだけの情報社会。玉石混交の情報が放り込まれてくれば気になります。ペニスは大きいほうがいいとの思い込みもそのひとつ。AVでは巨根崇拝の描写がズラリ。しかし、AVはあくまでファンタジーで、デカチンのマッチョなセックスを女性が求めているかは別の話。『愛されるペニス~サイズ神話のウソ・ホント』では、「女性は本当に大きなペニスが好きなのか」をも様々な医学論文から検証していますので、興味のある方は手に取ってください。

 本屋さんで探すなら医療コーナー。私が入った書店では「男性の病気」の棚で発見! 女性の病気のコーナーはよくありますが、男性側はレアなのでうれしい驚き。しかも「最強の体調管理」と「男と女の更年期」もありました。2冊とも私がライターを務めております。男性を元気にする本が、もっと充実するといいですね。

 熊本美加(くまもと・みか)医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。


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