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セックスレスは医師のアドバイスや性機能障害の治療で解決できることも

 性は生なり! 海外ではいくつになっても、セックスレスは離婚の原因になる大問題。性的意欲が低下したら、自ら病院へ行くし、カップルでカウンセリングを受けることも珍しくありません。

 一方、日本の夫婦の6割以上はセックスレス。例えば、奥さんの性欲が落ちたからといって、病院へ行くように勧める旦那さんはまずいないでしょう。さらに奥さんが自ら病院へ行くのはもっと少数派。それどころか、高齢の奥さんが性欲の強い話をすると「色ボケ」「年がいもなく」と後ろ指をさされてしまいます。もちろん、セックスする、しないは個人の自由。セックスレスでも良好な関係であれば何の問題もありません。ただ“レス”でどちらかが悩んでいる場合には、医師のアドバイスや性機能障害の治療で解決できることがあります。

欧米では夫婦でカウンセリングを受けることは珍しくない(写真はイメージです)

 友人の泌尿器科医、関口由紀先生の外来には「私はもういいのだけど、お父さんが求めてくる」という高齢の妻側の相談があります。その場合は「もういいではなく、パートナーに元気で長生きしてもらうために、例えば旦那さんがED治療の薬を飲むことを受け入れるもの選択肢のひとつです」と伝えるそう。お互いの理解とサポートがレスの克服に功を奏するのです。

 性機能障害の治療は原因に合わせ、男性なら性的意欲回復のため男性ホルモン補充やED治療薬。女性は膣に潤いを取り戻すための女性ホルモン補充やレーザー治療。他にはネットで購入できる潤いを補うリューブゼリー(ジェクス)などの商品もありますので、試してみるのもありです。

熊本美加(くまもと・みか)=医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。2019年に山手線内で心肺停止で倒れた経験から、救命救急、高次機能障害、リハビリについても情報発信している。著書に「山手線で心肺停止!アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて」。

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