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【生と性】大規模調査で明らかになった…男女で異なるセックスの目的

「性」と「生」は切っても切り離せない!“男性医学の父”の血を受け継ぐ女性医療ライター・熊本美加氏によるコラム。7回目も前回と同様、注目のデータを活用します。

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 性は生なり! ジェクス㈱による性に関する大規模調査「【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2024」を引き続きひもといていきましょう。

 セックスに関心が低い傾向が見られる若者男子。生殖とセックスが切り離されつつある現代社会にあって、セックス以外にも楽しいことも気持ちいいこともいっぱいありますから、相手ありきで面倒なことも多いセックスの必要性が薄れているのかもしれません。

 この調査には「何のためにセックスするのか」の質問があり(セックス経験のない人はイメージで回答)、回答には明確な男女差がありました。

【男性】1位=性的な快楽のため(68・5%)、2位=愛情を表現するため(55・1%)、3位=ふれあい(コミュニケーション)のため(36・9%)。

【女性】1位=愛情を表現するため(63・1%)、2位=ふれあい(コミュニケーション)のため(36・9%)、3位=相手に求められるから(28・0%)。

 男性は「性的な快楽」を求め、女性は「精神的なつながり」を重視している。快楽を満たすための男性のセックスでは女性は愛情を感じられていない可能性が高そうです。男性も女性が求めに応じているおつとめ感を察知している…。そんなすれ違いからお互いに「したい」気持ちが薄れ、セックスレスを加速させているのかもしれません。

 セックスをしたい、したくない。何をしてほしいか、してほしくないか。お互いの望みがわかれば、その溝を埋めていくことはできるはずです。傷つけないよう伝えるのはどうすればいいのでしょう? 教えておじいさん、教えて~アルムのもみの木よ♪

熊本美加(くまもと・みか)=医療ライター。男性医学の父・熊本悦明の二女。男女更年期、性感染症の予防と啓発、性の健康についての記事を主に執筆。2019年に山手線内で心肺停止で倒れた経験から、救命救急、高次機能障害、リハビリについても情報発信している。著書に「山手線で心肺停止!アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて」。

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